新卒入社して間もなく転職をめざす「第二新卒」急増中。でも厳しい現実も…
新卒で入社した会社を辞めて、または勤めたまま、再度就職活動を行う「第二新卒」に対してどんなイメージを抱きますか?
株式会社マイナビは、「マイナビ2019」に登録している大学・大学院既卒者を対象に、就職活動に関する意識調査を行っています(有効回答269人)。
在学中に内定をもらっていた人が半数以上
まずは、既卒者の在学中の就職活動について。
「在学中に内定をもらいましたか」という質問に対し、在学中に内定をもらった人は全体の53.1%という結果でした。この調査をはじめた2012年から35.6%も上昇しているということで、在学中に内定をもらっているにも関わらず、既卒者として再び就職活動を行う人が増加しているということがわかります。
「第二新卒」が急増
「(在学中内定保有者限定)卒業後に就職活動をしている主な事情は何ですか?」という質問の結果を見てみましょう。
「一度就職したが、退職もしくは在職しながら再度就職活動を行っている」が54.1%(前年32.9%)、「内定先の仕事内容が自分の希望する仕事とは異なっていたので辞退した」が11.7%(前年7.7%)。「志望度の高い業界・企業への夢を捨てられなかった」9.0%(11.6%)、「内定先の労働条件(勤務地・就業形態)や福利厚生に不満があったので辞退した」が5.4%(前年15.4%)、「公務員試験を目指し直したので辞退した」が4.5%(前年6.6%)という結果に。
前年に比べ第二新卒がかなり増加していて、内定前に想像していた労働条件、業務内容のギャップが、内定辞退の主な事情となっていることがわかりました。
就職活動中は内定をもらうことが目的となってしまって、企業研究がおざなりになってしまっているのかもしれませんね。
反省点は「自己分析」「業界・企業研究」不足
「(内定獲得有無別)就職活動の反省点」の調査結果を見てみましょう。
内定獲得者、未内定者ともに「自己分析が不十分だった(自分のやりたい事やできる事がよくわからなかった)」を選んだ人は半数近く(内定者51.3%、未内定者46.4%)と、1番多い結果となり、次いで「業界・企業研究不足だった」(内定者40.7%、未内定者33.0%)が続きました。
在学中の就職活動を経て、「自己分析」「業界・企業研究」の重要さを認識した人が多かったようです。