返事をしないと催促の追いLINE。一見部下思いの上司から逃れるまで
S主任の本当の気持ち
S主任が異動して数カ月後のことです。健太さんのLINEにあの見慣れたS主任のLINEの通知が届きます。
何事かと思って、恐る恐るLINEを開くと、そこには謝罪の言葉が記されていました。
「そこまで追い詰められていたとは知らなかった、申し訳ないことをしたと謝罪の言葉が書かれていました。健太さんにもっと成長して、店舗を担う人材になってほしい一心で指導に熱が入ってしまったとのことでした」
こんな大きな問題になるとは思っていなかったS主任は、「今までの自分の在り方を否定しなければならない状態で苦しんでいるのかもしれない」と健太さんは続けました。
健太さんもまた、「自分のしたことは正しかったのか」と考え込んでしまっているそうです。自分がもっと精神的に強ければS主任の期待に応えられたのかもしれない、とこの一件を振り返ります。
部下の指導というのは、上司にとっても大変な仕事です。なまじ、上司の方にこそ権力や裁量があるからこそ、責任も伴います。
おそらく現在も、双方で辛い思いをしていることでしょう。みなさんは、彼らと同じような失敗をしないように注意してくださいね。
<文/ベルクちゃん>