返事をしないと催促の追いLINE。一見部下思いの上司から逃れるまで
退勤後も気が抜けない生活の末…
「毎日主任からLINEが送られてくるだけでも苦痛だったのですが、返信をしないと催促するように追いLINEが届くんです」
これでは、退勤後に友だちとお酒を飲みに行くこともできません、と健太さんはそう続けました。さらにそれが、安否を気遣う感じを装うメッセージだったため、余計に気を使ってしまったそうです。
S主任の指導によって心の体調を崩し、会社に出社することができなくなってしまった健太さん。親にLINEで相談したところ、「他の上司に現状を話して掛け合ってみたら?」と提案されました。
そこで健太さんは、統括部長に連絡し、直々に面談する機会を得ることになりました。
S主任は商品管理センターに異動に
「その結果、S主任はデパートの紳士用品売り場から、商品管理センターに異動することになりました」
S主任の異動も決まり、健太さんは職場復帰できることになりました。
ただ、実際に異動するのは翌月の頭からで、残りの数週間はS主任の下で働かなくてはいけませんでした。「またLINEが届く日々が始まるのか?」、「主任に詰め寄られたりするのではないか」と戦々恐々としていた健太さんですが、そのどちらも杞憂に終わります。
「S主任からのLINEはありませんでしたし、とくに私に何かを言ってくるようなこともありませんでした。彼は、ただ淡々と業務をこなしていました」
日々のLINEから開放され、安堵した健太さん。