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4万件超「いいね」“話題を呼ぶハンバーガー”の仕掛け方。モスバーガーに聞く

ビジネス

20代以下の「顧客比率低下」に危機感

 さまざまな商品でバズっている印象の強いモスバーガーだが、山口氏は同社がSNSに力を入れ始めたのは数年前のことだと言う。

「商品の売り方や宣伝方法を考える部署はもちろん以前からありますが、SNSを強化していこうと考えたのはここ最近の話です。というのも、20代以下の顧客比率が低下し35%(15年)から23%(20年)になっているとわかり、危機感を持ちました。モスの利用者層は30代~40代がメインなんですが、もっと若い層にもタッチアップしなければと考えました。

 たとえば以前大好評をいただいた『白いモスバーガー』は、宣伝方法がハマった感じでしたね。女性受けのいいチーズが主体の商品を作ったあと、『白にこだわった商品って面白いよね』というアイデアがついてきたんです」

白いモスバーガーが達成した「快挙」

モスバーガー

販促用に改装された店舗。大きなイメージチェンジがSNSで話題に (C)モスバーガー

そこで商品のチーズも白にこだわり、恵比寿の店舗を真っ白に改装するなどして販促を強化しました。そのおかげかSNSで大きく話題にしていただくことができ、一時、構成比で不動のトップであるスタンダードなモスバーガーを上回ったこともありました。これは結構な快挙でして、広報は大盛り上がりしましたね」(山口氏)

 骨子である味を決めるのは商品開発部だが、宣伝方法を決めるのは販売促進チームと広報IRグループになる。メンバーと商品の売り方を決める中で、商品の方向性が変わる場合もあるようだ。

 山口氏は続けて、「いまや宣伝広報に欠かせないSNSですが、現在もモスはパワーアップを続けています。モスを利用したことがない人たちに来店のきっかけ作りができるよう、さまざまな取り組みを考えています」と今後の意気込みを語った。

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