4万件超「いいね」“話題を呼ぶハンバーガー”の仕掛け方。モスバーガーに聞く
2022年11月29日にTwitterで流行ったタグの1つ「#いいにくいことを言う日」。一般ユーザーのみならず、さまざまな会社・団体から「いいにくいこと」が発表された。なかでも大きく話題になったのは、モスバーガー公式Twitterのツイートだ。
モスバーガーの公式アカウントは、同タグに寄せて「モスシェイクバニラにモスチキンをダイブ。実は最高に合うんです」とポツリ。まったく想定していない商品同士のタッグは、4万件を超える「いいね」と、8000件以上のリツイートを呼ぶ結果に。
商品広報としては驚きのバズりっぷりについて、株式会社モスフードサービスのマーケティング本部・永野志津夫氏と広報IRグループの山口さほり氏に、同社商品開発のキモを聞いた。
つぶやいた当人もビックリの大反響
同社で商品開発と広報を担う両氏。しかしモスシェイクバニラとモスチキンのバズりっぷりについては、寝耳に水だったと驚きを示していた。「同ツイートについては、SNS担当も反響の大きさに驚いていました」と笑顔を見せたのは山口氏。
「もともとモスシェイクとモスチキンの組み合わせは、社内で流行っていた“知る人ぞ知る”食べ合わせだったんです。特に甘じょっぱい味わいが好きな人にはハマるコンビだったんですが、組み合わせとしてはかなりの意外性がありますよね」
“言いにくいことを言う日”にちなんで…
「SNSチームは普段からさまざまな戦略を練っていますが、今回は“言いにくいことを言う日”というタグにちなんで、ギャップの強いモスシェイクとモスチキンの食べ合わせを紹介したのだとか。その結果このように取材のお申し込みもいただくなど、予想以上のバズりっぷりに当のSNSチームも驚いています」(山口氏)
山口氏の所属する広報IRグループでも、反響の大きさは話題になったそう。SNSチームのもとに駆け込んで、山口氏が直接話を聞きに行くという一幕もあったとか。
しかしモスバーガーといえば既存商品の組み合わせだけではなく、テレビ企画で生まれた「とま実バーガー」「モスのぬれバーガー ナポリタン風味」といった強烈なインパクトを持つ商品をいくつも開発してきた。