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なぜショットは曲がるのか?誰も知らなかった「ゴルフの真実」/三觜喜一

暮らし

 教える側の経験則や主観で語られてきた既存の指導法とは一線を画す論理的なレッスンで、YouTubeチャンネル登録者数40万人とゴルファーから絶大な人気を誇るティーチングプロの三觜喜一氏。「自身の集大成」と位置付けるゴルフレッスン本『誰も知らなかったゴルフの教科書』が発売された。そんな彼が『週刊SPA!』で1年半に渡って繰り広げてきた“誌上レッスン”をここに公開!

三觜喜一氏(日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級)

三觜喜一氏(日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級)

Lesson80 なぜショットは曲がるのか?

【前回を参照】⇒Lesson79

 約2年にわたる連載記事をまとめた単行本『誰も知らなかったゴルフの教科書』。今回もその中からゴルフの本質に迫る項目をおさらいします。テーマは「飛球法則」です。

 誰しもショットは左右に曲がりますが、プロがすぐに修正できるのはその原因を知っているからにほかなりません。それこそが飛球法則で、理解できれば意図的にボールを曲げることもできます。

 打球の高低を抜きにするとショットは9種類に分かれます。3つの打ち出し方向(右、左、真ん中)それぞれに3つの球筋(スライス、フック、ストレート)があり、3×3で9種類というわけです。

「飛球法則」を知れば原因がわかる!

誰も知らなかったゴルフの真実

 最初に核心を説明しておくと、打ち出し方向はインパクト時のフェースの向き、球筋はスイング軌道で決まります

 例えば、左に打ち出したボールが右に曲がるスライスは、フェースが閉じた状態(クローズ)でのインパクト、アウトサイドインのスイング軌道の組み合わせで発生します。また、同じスライスでも右に打ち出したボールが右に曲がるのは、フェースが開いた状態でのインパクト(オープン)、アウトサイドインのスイング軌道が原因です。

 つまり、同じスライスでも改善すべきポイントはまったく違うということ。この場合ならインパクト時のフェースの向きをスクエアにすることで、両者とも真っすぐ飛び出して右に曲がるボールになります

 飛球法則を知らないと、いきなりスイング軌道に手をつけてスイングをこじらせることにもなりかねない。改善すべき点は目の前のショットが教えてくれているんです

 科学で解明されたこの飛球法則が日本に広まったのは、ほんの数年前。それ以前は「打ち出し方向はスイング軌道、球筋はフェースの向きに影響される」という真逆の説をもとにレッスンが行われていたので注意が必要です!

【Lesson80 結論】
ボールの打ち出し方向は「フェースの向き」、曲がりは「スイング軌道」で決まる

<構成/岸 和也 撮影/相田克己(タイトルカット)>

(みつはしよしかず) PGAティーチングプロ。’74年、神奈川県生まれ。日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級。ジュニア育成、ツアープロコーチとしても活躍。YouTubeの「三觜喜一MITSUHASHI TV」は登録者数40万人超

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YouTubeチャンネル登録者数40万人「MITSUHASHITV」が大人気のティーチングプロ、三觜喜一の集大成

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