落合陽一氏ら「超・東大脳」の異才のルーツとは?東大首席作家がひも解く
進学校の中で自分は何をできるか
2人とも、高校時代、勉強ができるのは当たり前という環境で、「その中で自分は何をできるか」を考えたことが、大きなことであったと振り返っています。
ともに「印象に残っている思い出」として文化祭について振り返り、落合氏はパンフレットづくり、Tシャツのデザイン&発注、エレキギターの練習など多方面で活躍、舘氏は美術部員として絵画や写真といった作品を展示して、行事に積極的に取り組み、感動体験を重ねていたそうです。
その後、落合氏は一浪を経て筑波大学情報学群情報メディア創成学類に、舘氏は東京大学理科一類に入学。これから大学受験をする人へのアドバイスとして、落合氏は「パズルを組み合わせる要領で問題に取り組んで」、舘氏は「弱点を自分で分析し、自分に合う参考書を探そう」という言葉を挙げています。
研究者を志すきっかけは「人との出会い」
研究者を志すきっかけとして、落合氏は、恩師との出会い、国際学会への参加の思い出が印象深かったようで、「常に違うことができる研究職は自分に向いているのでは」という想いが芽生えたことを語っています。
舘氏も、多くの人との出会いを挙げ、全学自由ゼミで、熱伝導の計算結果をインタラクティブなグラフィック・アートとして楽しむという作品を作れたったことを語っています。その流れで建築学科に進み、卒業制作として折り紙構造を使って展開したり収納したりする構造を提案。現在の研究テーマに通じる礎となりました。
大学卒業後、落合氏は東京大学大学院学際情報学府学際情報学専攻に、舘氏は東京大学大学院工学系研究科建築学専攻に進学。