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「転職で年収アップ」の考え方はかなりキケン。キャリアで持つべき“2つの視点”

学び

「隠れブラック転職」に注意

残業

「転職で年収アップ」には、長い目でキャリアを考えると、このように意外な落とし穴があるのです。「給与が安いから転職で年収を上げよう」と動き出す前に、まずは自分のスキルや経験を整理し、できるだけ客観的な視点で自分の市場価値を見直すことが大事です

 適性年収を算出することは簡単ではありませんが、さまざまな情報を集められるこの時代であれば、ある程度の目安がわかると思います。そして、もうひとつの落とし穴は、これまでのスキルだけを生かした転職です。

 自分が今できる範囲のことしかさせてもらえないと、いくら転職で年収が上がっても、そこがキャリアの行き止まりです。一見、転職成功に見えますが、その後の発展が見込めない。これを私は「隠れブラック転職」と呼んでいます。

年収を上げるために実践すべきこととは

 特に20代のうちは、新しいチャレンジができるかどうかを見極めて転職活動をしてください。多少苦労したとしても、スキルの幅が広がることで、中長期的に年収は上がっていきます

 多くの人が望む報酬アップは、自身の成長や組織への貢献を意味するものですから、本来は所属企業内で評価された結果であるべきです。そう考えると、年収を上げるには自分のスキルを高めるために難しい仕事にチャレンジすることや、組織貢献のためにできることを常に考え、実践することが重要になります

「またゼロからのスタートはしんどい」と思うかも知れませんが、長い目で見たら自分の市場価値を上げることができるチャンス。チャレンジできる環境をぜひ探してみてください。

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