パリピ系IT企業で増え続けた「穴兄弟」。20代男性が語る、寛容すぎる社風
イマドキの若者は恋愛に無関心な「さとり世代」などと称されて久しいですが、一見するだけでは、そうだとわからなくても実はすごい恋愛のテクニックの持ち主は存在するものです。
そこで、「bizSPA!フレッシュ」で過去に掲載した記事の中から特に反響の大きかった「ゆとりプレイボーイの[スゴい秘密兵器]」にまつわる人気記事を再掲載します(初公開2020年4月30日、情報は掲載当時のものです)。
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社内恋愛や社内不倫と聞くと、ドロドロした人間関係や修羅場を想像してしまいますが、色恋沙汰が盛んにもかかわらず、うまく均衡を保っている職場もあるようです。
山田大希さん(28歳)が勤務するのは誰もが耳にしたことがある某大手IT企業です。
ミーティング中にのんあるビールで乾杯
世間的には、高い上昇志向を持ちつつ、遊んでそう……つまりリア充が多いイメージがあるかと思われる、この会社。どうやらそのイメージはあながち間違ってはいないようです。
「実際のところ、社内の風通しは良いです。結果さえ残せば、うるさいことは言われません。この前、社内でのミーティング中、40代の上司がおもむろにアイコスを吸いはじめ、さらにノンアルコールビールまで飲みはじめたときは、さすがに吹き出しそうになりました。どんだけリラックスしてるんだって(笑)。
僕はバリバリの理系エンジニアなので、学生時代は男友達とおとなしく過ごすことが多かったんです。なので、入社直後の同期会では、営業で入ったコミュ力の高めのパリピ社員のノリについていくので必死でした」
バリバリ理系から“コミュ力リア充”に!
人間関係の構築に若干の焦りを覚えたという山田さんですが、BBQや社員旅行など、社員同士が交流するイベントは数多く参加し、「だんだんと会社の色に染まっていった」と言います。
「同世代も多いし、予定を合わせやすいので、休日を共に過ごすことも少なくありません。そうなるとだんだんと生活スタイルが似通っていくんですよね。部署内にも、うちの会社に入ってから遊び方を覚えた“後天的な”リア充が一定数います。なり切れてない人も多いですが(笑)」
若干浮ついた社風の恩恵にあずかった山田さんも、次第にオンも、オフも満喫するようになっていきますが、徐々に自らが特殊な環境に身を置いていることに気づいていったそうです。