元リクルートの産業医が教える五月病対策。メンタル不調を示す4つの特徴
GWを過ぎて、「最近何だか元気が出ない」「気持ちが沈んで、何にも興味が持てない」「五月病かな……?」といった状態で悩んでいる人も多いのではないでしょうか。毎年の恒例行事とはいえ、早期に解決しなければ公私共に影響が出てきてしまうはず。
『元サラリーマンの精神科医が教える 働く人のためのメンタルヘルス術』(あさ出版)では、著者である尾林誉史氏(@obachaaan)が、元サラリーマンの精神科医として、自分の経験を活かしながらメンタルの不調への対処法を提案。なかでも今回は「五月病との向き合い」について紹介したいと思います(以下、本人寄稿)。
1)なんだかうつうつとしている?
まず、あなたが今元気が出ない日々を過ごしていて、五月病なのか、メンタル不調なのか……と不安な日々を過ごしているのなら、次の4項目について、チェックしてみてください。これらは、僕がクリニックにいらっしゃった患者さんにも、必ずお聞きしていることです。4項目のいくつかが、2週間以上続いているかどうかに注目してください。
1つ目の項目は、「理由もないのにうつうつとしていないか」です。
・なんとなく気分が晴れない
・物事を進めようとしても意欲が湧いてこない
・何をするにしても気分が明るくない
といった感じです。いつもの自分と比べて、「なんだか気分が晴れない日が続いているのではないか?」と問いかけてみてください。
2)最近、大好きなことに、楽しんで取り組めていない
興味・関心を持っていることに対して、楽しんで取り組めているかどうかも大事なチェックポイントです。大好きなこと、時間を忘れて熱中してしまうようなことは、暇さえあればやりたい、仕事が終わったらすぐにやりたいという気持ちになるものですね。
ゲームを毎日何時間もやっていたとか、野球や好きなアーティストの動画をつい長時間観てしまうとか。でも心の水位が下がっていると、動画を15分ぐらい観てやめてしまうようになったという方もいれば、そもそも再生しようという気にならなくなったという方もいます。そんなことより、ただ横になっていたいという方もいるでしょう。