資格試験に役立つ、たしかな勉強法。活用するのは「たった1つの図法」
会社が社員を育成してくれる時代は終わりました。ゆるく働くこともできる一方で、なんのスキルアップもしないまま時が流れていく……ということも。資格を持つことで、ワンランクアップした生活、人生を目指してみませんか。
資格試験に合格して得るメリットは「給料がわずかばかりアップする」とか、小さなことだけに留まりません。資格を得た達成感が生むさらなるチャレンジ精神。例えば「次は〇〇試験に挑戦しよう」「今度は教える立場になりたい」「資格に関係する出版がしたい」、こういったチャレンジ精神が人生を大きく成長させてくれると思います。
まずは難易度易しめの資格がおすすめ
私は、歯科医療関係の業務が本業ですが、社会保険労務士の資格を併せ持っていることで、職場で重宝されることが多々あります。そのことで本来の業務にもさらに身が入ることも実感しています。
社会人の皆さんは、なにもムチで体を打つように猛勉強をして司法試験や公認会計士試験などの超難関資格を目指す必要はありません。興味があるうえで、難易度が比較的易しめの資格からチャレンジすることをおすすめします。
私の場合、社会人になってからまず、以前から興味のあった医薬品登録販売者の資格を取得しました。医薬品登録販売者資格を取得した時の合格率は、32.4%。難易度は比較的易しめの資格といえます。ただ、易しめの資格とはいえ「人体の構造」や「医薬品とその作用」など勉強する範囲がかなり広く、勉強法しだいでは合格できないという怖さも十分ある試験といえます。
医薬品登録販売者試験の合格後、社会保険労務士試験に挑戦しました。社会保険労務士試験は、取得した時の合格率が6.6%。難しめの資格といえます。ただ、たしかな勉強法を身につけさえすれば働きながらでも十分に一発合格が狙える資格でもあります。今回の記事では、「たしかな勉強法とは何か」について論じていきます。
学習の型(かた)を身につけることが重要
多くの資格試験には幅広い試験範囲があり、合格するためには効率的に学習を進めていくことが大事なポイントになります。私は学習の型(かた)を身につけることが何よりも重要だと考えています。スポーツでも絵でも上手くなるには型といわれる行動や思考のパターンを身につけることが大切とされています。資格試験の勉強も同じで、合格するためには型、しかもシンプルな型を身につけることが重要です。
勉強法というと、なにやら暗記・記憶術やら大量反復術が大事と思われがちですが、大事なのはシンプルな型のある思考法を土台として身につけることです。これに対して、型のない思考法では、試験のポイントをなかなか上手くつかむことができず、試験に合格することが難しい状況になってしまいます。