人気AV男優がトップになるためにやった「99%の人がやらない」行為
高校生のときにAV男優を志し、18歳でデビュー。初めは間違えてゲイ業界に飛び込んだものの、訳もわからず裸で腰を振り続け、今年で23年間。気づけば出演本数1万本。SNSでは合計100万人以上がフォローし、テレビでは博識ぶりを披露するなど大人気のAV男優・しみけんさん(@avshimiken)。
そんなしみけんさん、実は、トップ男優になるために99%の人がやりたがらない「1%の選択してきた」という戦略家でもあります。今回は、彼なりの「トップになるための6つの行動習慣」を、著書『AV男優しみけん仕事論0.01 極薄!』より紹介します(以下、同書より抜粋)。
トップ男優とは認知度のこと?
僕は行く先々で「トップ男優のしみけんさんです」と紹介されます。うれしい反面、「トップって何なんだろう」と頭の中に「?」が浮かびます。
僕が業界に入ったころのトップ男優はまごうことなく、加藤鷹さんとチョコボール向井さんでした。実際、一緒に仕事をしたときは圧倒的なオーラとスキルで現場を自分の色に変えていました。今の世代は加藤鷹さんという名前はわかっても、実際に絡みを見た人は少ないのではないでしょうか?
もう、加藤鷹という名前は歴史上の人物になりつつあると思っています。聖徳太子の名前は知っていますが、誰も見たことはありません。それに近い感覚です。そう考えると、トップ男優とは認知度のことなのかな?と思ったこともありました。認知度が上がるほど魅力があるということだし、突き抜けたものがないと世に名を馳せられませんよね。
「スタッフさん全員を気持ちよくさせる」
でも、このAV業界には突き抜けた能力者たちがたくさんいます。でも、その人たちはトップではない。そんなことを考えて現場に入ったある日、監督さんが僕に言ってくれた言葉がとても印象に残っています。
「どんなに気難しい女優さんでも、『しみけんが来たら何とかしてくれる』という期待感がある。みんながもうダメだと思ったときでも、しみけんが来てくれたら光が射す」
そう思われる理由は何なのか、僕ははっきりと答えを持っています。「女優さんと絡む」という考えではなく、「その現場にいるスタッフさん全員を気持ちよくさせる」という意識を持っている、からです。