妊娠中の妻も激怒。27歳夫の不倫相手がコロナで凶暴化した顛末
妊娠中の妻との団らんを楽しんでいたら
また、雄大さんの気持ちが萌奈美さんから離れた原因のひとつには、妻との団らんがありました。食卓には料理が得意な妻のおかずが並び、妊娠中のお腹を撫でては子供の名前を考えるという日々に、安らぎと幸せを感じはじめていたのです。
「妻との会話も増えて、『あぁ、これが家族と過ごす幸せな時間というものか』と、ある種の感動さえ覚えていました。だからもう、不倫のことはなかったことにしようと思ったんです。どうせコロナ禍で会えないし、そのうち自然消滅するだろうとタカを括っていました」
ところが、そうは問屋が卸しません。萌奈美さんを鬱陶しく感じた雄大さんが素っ気ない態度をとればとるほど、相手の行動はヒートアップ。挙げ句の果てには、自宅付近をウロつくようになってしまいます。
「こうなるともう、恐怖でしかありません。そのうち、会いたいとか寂しいとかのLINEのほかに『会ってくれないなら、2人の関係をバラす』などという脅しのようなメッセージも混じるようになりました」
ついに自宅にまで不倫相手がやってきて…
LINEをブロックして電話の着信拒否をすると、萌奈美さんの行動はますますエスカレートし、ついに自宅のチャイムが押されるようになります。最初はピンポンダッシュでしたが、何度目かのチャイムで扉を開けると、萌奈美さんが立っていたのです。
「本当に自宅に訪ねてくるなんて、想像もしていませんでした。なので、最初のピンポンダッシュのときは焦って転がるように扉を開けていましたが、何回か続くと、『またか』という感じになっていたんです。だから、萌奈美の姿を見たときには、飛び上がるほど驚きました」
萌奈美さんは雄大さんをグッと睨みつけ、「私、雄大さんの不倫相手です」と、ハッキリとした大きな声で名乗ります。次の瞬間、嫌な汗が滝のように流れはじめたとか。
「妻の怒る顔や萌奈美との出来事などが走馬灯のようにぐちゃぐちゃに流れました。そして、背後から『不倫……? どういうこと?』と言いながら妻が近づいてくる気配を感じて、指先が震えだしたんです」