自己否定がなくなる1日5分の心の習慣。「自分なんて…」はもうオシマイ
「切り離し」の土台を作るために
例えば、アンガーマネジメントなどで「怒りが出てから6秒間やり過ごす」というのがあります。これができるかどうかは「切り離し」という土台ができているかどうかにかかっているのです。できていない人にとっては、こういったノウハウは「6秒……。わかっちゃいるけど、どうにもできない」というジレンマを深めることにもなりかねないのです。
この切り離しは1回や2回の書き出しでは起こりませんが、繰り返すことによって、確実に進んでいきます。感情を見える化するときのやり方として、最も重要なことは「書いてある自分の感情に良い悪いといった評価をしない」ということです。評価をせずに「そうか、そう感じるんだね」とフラットな見方をしてあげることが肝心です。
逆に言うと、このやり方をしっかりと守らないと、効果はいつまで経っても表れてきません。
切り離された自分が進んでいくと…
その日出た感情のことを書いた後で、それらの感情について、良し悪しの評価をしないでメモを読み返して見ると、「自分って、こう感じているのだな」と、切り離された自分が登場し、さまざまな気づきが起こってきます。評価をしていると、この切り離しが進まないのです。
日々の習慣で、切り離された自分が進んでいくと、
・自己否定が減ってきた
・他者比較をしなくなった
・他人が言うことの影響を受けにくくなった
・心が安定してきた
ということが起こり始めます。