大学発ベンチャー企業が「コオロギせんべい」を無印良品と協業に至るまで
コオロギがある生活を当たり前に
いまは食べやすいお菓子の商品が多いが、今後は、朝昼晩と当たり前のようにコオロギがある生活を目指しているのだとか?
「我々としては、朝起きてから寝るまでの間、どの食事のシーンでもコオロギの入った商品が選べる状態にしたいと思っています。おやつとなるお菓子はできたので、次は、食事のときに食卓に並ぶような商品を目指して開発をおこなっています」
24時間コオロギが生活に馴染む社会を目指しているという渡邉さん。わたしたち消費者は、どのように向き合えばよいのだろうか?
「コオロギは、フードロスをアップサイクルできる循環型の食材です。昆虫食として扱うのではなく、新しい次世代の食材として世に出していきたいと思っていますので、皆様も地球への環境負荷を抑える新食材として積極的に取り入れていただければと思います」
400万年前、地球上に誕生し、370万年前には虫を食べていたと言われる人類。地球環境が悪化するなか、このコオロギが、地球と共存する方法を模索するきっかけになるのかもしれない。
<取材・文・撮影/山内良子>