仕事に“モーレツに集中できる人”がやってる「タスクメモ」の中身
成果を上げるための必須条件「フォーカス力」
何かを成し遂げるためには、余計な仕事や雑念を排除して、目標を達成するためのタスクだけに力を集中させる必要があります。私はこの力を「フォーカス力」と呼んでいます。
高い生産性を誇るハイパフォーマーたちは皆、物事への集中力が格段に高いことが知られています。インディアナ大学の研究では、ハイパフォーマーたちは極端にやることを絞り、それ以外の仕事は後回しにしたり、もしくは「やらない」という選択をすることが明らかになりました。
なぜ彼らが「やらない」という選択をするのかというと、「やる」と決めた全ての行動を成果につなげるためです。ひとつのことにフォーカスして、深く掘り下げていくことは、仕事のスピードを速め、成果を上げるための必須条件なのです。
高速仕事術のメソッドは、このハイパフォーマーたちの働き方を、私たち一般人でも行えるように体系化したものです。
とにかく即座にアウトプットを始めるしかない
では、どうしたらフォーカス力を高めることができるのか? とにかく、すぐにアウトプット(行動)を始めること、これしかありません。アウトプットしてみないことには、本当に重要なことが何なのか、わからないからです。
未経験だった私が放送作家になれたのは、今考えれば、積極的にアウトプットを繰り返したおかげです。その後、起業してからも失敗の連続でした。でもこれは、インプットしてから始めても同じこと。
それなら誰より早く失敗してしまったほうがいい。失敗したり、わからないことがあればインプットし、そのつど改善していけばいいと、当時の私は判断しました。そして、アウトプットを繰り返すなかで、本当に重要な、フォーカスすべきポイントが見えてきたのです。起業前に悩んでいたことは、ほとんどが杞憂でした。
アウトプットしてみると、必ず何らかの課題にぶつかります。その課題こそ、いの一番にインプットしなければならないことにほかなりません。これは、どんな仕事にも共通して言えることです。自分がフォーカスすべきことがわからない人は、インプットを続ける前に、とにかく行動を始めてみてください。