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うつ病だった“元銀座No.1ホステス”が明かす出世の真実「理想の上司はいない」

学び

嫌いな上司への対応は「ポテトいかがですか」

夫婦 質問

 そして、どうしても上司が嫌いでたまらない場合は、ファストフード店のマニュアル対応を頭に浮かべるのがポイントだとか。

「怒りや悲しみという強い感情を使うと、あなた自身が疲弊してしまいます。だから、嫌いな人に対して、あなたの感情を使う必要はありません。無理に相手に優しい気持ちを持とうとしたり、強い怒りを抱いたりするのではなく、ファストフードの店で、『ポテトはいかがですか?』とマニュアルどおりに接客するような気持ちで、ひたすら機械的に接し続けるように意識してください。表面上は好きでも嫌いでもない人と同じように付き合っていけば、相手には『嫌いだ』とは悟られません」

 それを続けていると、次第に「相手のことは、それ以下でも、それ以上でもない」という感情が芽生えていきます。また、その人のことを思い出す回数が減れば減るほど、相手の存在を忘れることができるのだそうです。

「優しい人ほど、『相手と仲良くならなきゃ。よいところを探さなくちゃ』と思い込み、それができない自分はダメな人間だと思ってしまう傾向にあります。でも、そう思う必要なんてありません。繰り返しになりますが、あなたの感情や労力を、嫌いな人に費やさなくていいのです」

 水希さんが語る、会社の上司との付き合い方をぜひ実践してみてください。

<TEXT/東京中央カウンセリング代表 水希>

東京中央カウンセリング代表。臨床心理士・公認心理師。社会学修士号・教育学修士号。コミュニケーション論の研究から興味を持った広報・PRの仕事に従事する中で過労から内蔵疾患を発症、治療生活でうつ病を発症する。その後、銀座でホステスに転身、人気No.となる。自身のうつ病体験から心理士となり東京中央カウンセリングを開業。的確な問題分析と課題解決に定評がある

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