パソコンすらない…“時代錯誤すぎる”転職先に呆れた、28歳エンジニアの告白
転職先にはパソコンすらなかった
日雇いアルバイトの傍ら、ECサイトの構築から運営方法まで独学した嘉山さん。会社を辞めて1年後、就職でも希望だったECサイト運営の仕事が決まったという。しかし……。
「コロナ禍で新しくECサイトを作るという食品取扱会社に就職が決まったんです。でも、実際に働いてみると今までサイト運営とは一切無縁の会社だったようで参りました。まず入社初日、会社に行くとパソコンが用意されていなかったんです。
結局、その日は雑用を手伝って仕事は終わったのですがそれから1週間もパソコンが届かなくて……。ようやく届いたと思ったら、今度はネットが繋がっていないんです。ECサイトの需要が高まってネット工事が遅れているというのは聞いていましたが、ここまで要領が悪いとは思っていませんでした」
良かれと思ってアドバイスしても…
今まで客商売のみでネットとは無縁だった会社が突然、ECサイトを作るとなると不備があるのは仕方ないのかもしれない。しかし、その後も会社の方針が嘉山さんを悩ませていく。
「商品画像をサイトに載せると、それを確認するのに幹部が5人くらい集まって来るんです。そこでNGが出たらまたイチからhtmlのリンクを打ち込まないといけない。それなら、先に確認してから素材を渡してくれと思うじゃないですか。
さらにECサイトでの販売を始めてまだ日が浅いのに、『業界最安値に挑戦したい』と言われたんです。いずれそうするのはいいかもしれないけれど、始めたばかりで安くしても価格競争になるから苦しくなるだけですよ、とアドバイスしても『スーパーでも同じことをやっているから大丈夫』の一点張り。不安を感じましたね」