日経平均が一時3万円突破。今からでも投資で勝つ基本ルール
日経平均株価が一時、30年半ぶりに3万円の大台を回復するなど、株式市場が活況です。コロナ禍で減った給料を取り戻そうと、ネット証券会社に新規口座開設し、投資デビューした人も激増中です。
とはいえ、株価は「完全にバブル」といわれるほど実体経済とかい離して乱高下。株だけでなく、「仮想通貨」とも呼ばれる暗号資産も急騰していますが、その代表格のビットコインは2020年12月からたった3か月で3倍近く値上がりしました。
そんな今、投資本『勝ってる投資家はみんな知っている チャート分析』を上梓したマネックス証券、マネックス・ユニバーシティの福島理さんは、「株や暗号資産で大切なお金を失わず、逆に大きく増やすためにも、過去の値動きをもとに『これから上がるか、下がるか』を予想するテクニカル分析は絶対に覚えておいたほうがいい」と指摘します。
ビットコインの値動きの重要性
最近のビットコインのチャート(値動きを示したグラフ)を見ると、ものすごく上昇していることがわかります。
「過去の値動きを見ていて、ビットコインなどは上昇のペースが激しくてどこで買ったらいいか、わからないでしょう。でもテクニカル分析の基礎の基礎がわかっていたら、『おっ、ここで買える』というポイントが一目瞭然です。後ほど詳しく説明しますが、チャートに1本、横線を引くだけですぐにわかります」
投資というと「いくら儲かった、損した」と、ついつい欲におぼれがちですが、実際には「これから上がりますか、下がりますか?」というクイズを解くようなものなのです。
クイズを解くように利益を出せる!
じゃあ、そのテクニカル分析の基礎の基礎に関して、肝心の答えは?
「ビットコインは2021年1月に1ビットコイン400万円の高値をつけたあと下落。その高値を起点に1本横線を引いたラインを、2月に超えたところが買いで入る教科書的なタイミングといえます」
これはチャート分析における「過去の高値・安値」という切り口を使った値動きの分析法です。
「株や為替の価格というのは過去につけた高値を突破すると、上昇に勢いがつきます。必ずしもそうならないこともありますが、『過去の高値を突破したら買い』『過去の安値を割り込んだら売り』はトレーディング商品を売買するための根拠として多くの投資家が使っている手法です」