10代で中国から来日『バチェロレッテ』の黄皓さんが、三菱商事をやめて起業した理由
コロナ下だからこそもっと楽しいことを
――ミラーを使うフィットネス。新しい響きですが、具体的にはどんな内容でしょうか?
黄:オンラインフィットネス専用のミラーを自社開発しました。全身鏡でミラーリングして、心拍数や消費カロリーなどを把握しながら、本格ホームジムを体感できます。それがデバイス料金も含め、月々1万円ほどでできます。つまりオフラインのジムを提供しながら、ホームジムも提供しているわけです(笑)。
これは矛盾しているようにも見えますが、コロナで生活に制限がかかったことで、やりたいことを諦めるのではなく、だからこそもっと楽しいこと、新しい事業を作るチャンスだと思ったからスタートしました。
僕はリスクジャンキー
――もともとはサラリーマンだった黄さんですが、独立のきっかけは何だったのでしょうか?
黄:当時、新卒で就職した時には、商社(三菱商事)で働くことに強い意志はなかったです。親が貿易の会社を経営していたので、いずれ継ぐことを考えて、「商社が無難かな」というくらいでした。でも、独立するきっかけになったのは、入社して6年後、メキシコへ海外駐在に行った時ですね。
貴重な20代後半から30代前半の人生の時間を、もっと有意義に使いたいと思い、退職を決意しました。同時期に父親が体調を崩したこともあり、当初の予定よりも早く会社を継ぐ必要もあったのです。
――大企業を辞めるのは勇気が必要だったのではないでしょうか?
黄:独立してリスクを負っても、何億から何十億円と、稼いでいる人が世の中にたくさんいますよね。僕もリスクジャンキーなので、1回きりの人生なら、絶対にそっちのほうがいいですね(笑)。