競馬は若い世代こそ有利!日本ダービー(G1)を若手予想家が分析
だが、インターネットの普及により、玄人たちの陰は段々と薄くなっていった。
なぜ競馬予想は若者に有利なのか?
「このような状況下では、毎週競馬場や場外馬券売り場に通ってレースをチェックし、仲間と情報交換を行っていた玄人に分があったのは火を見るより明らかです。
しかし、現在は全てのレースはネットで観戦できますし、過去のレースも見ることができます。細かい情報もすべて手に入れることができます。誰でも平等に勝つための情報を手に入れることができるのが現代の競馬なのです」
では、なぜ今の競馬が若者、それも素人にとって有利なのだろうか?
「昔のように玄人だから知っているという情報はほとんどありません。勝つための情報はフラットで誰にでも手に入れることができます。
こうした情報をフラットな視点で見て馬券に繫げることができるのは、凝り固まったオヤジ的な競馬脳ではなく、柔軟な思考回路を持つ若い人の方に分があるように思えます」
競馬の予想と願望を履き違えてはならない
「競馬の予想とは強い馬を見つけるのではなく、勝つ馬を見つけることです」とTARO氏はよく語る。
よく競馬場で「競馬歴40年のオレが断言する。今日こそ●●(※馬名)が勝つ!」とか「●●(※騎手)は今日こそ雪辱を晴らす!」などと熱く語る競馬オヤジがいる。
だが、TARO氏によれば「これは予想ではなく願望」だという。根拠のない願望で馬券を買うことはドブに金を捨てることに等しい。そのためデータを分析しながら勝つ馬を推理していく作業ができる競馬脳を持つことが大切だという。
「競馬には3つの重要なメソッドがあります。枠順、馬場、展開です。このメソッドをしっかりと分析して勝つ馬を見つけることが競馬予想です。
そこには競馬歴ン十年などの素養はいりません。むしろ競馬新聞の成績やデータを素直に読む“素人的思考”が必要だったりもします」
データを分析して勝つ馬を見つける作業はパズルゲームにも似ている。こうした作業は20代の若者に一日の長があるようにも思える。ゲーム感覚で穴馬を見つけて……なんてことも可能なのかもしれない。