競馬は若い世代こそ有利!日本ダービー(G1)を若手予想家が分析
競馬界最大の祭典と言っても過言ではない、G1ダービーがいよいよ5月27日に東京府中競馬場で開催されます。
イマドキの20代に聞けば、「ダビスタなんかのゲームをやるヤツは多いですけど、新聞片手に馬券買うヤツは少ないかなぁ」と、若者の競馬離れを裏付けるような発言。これはなんとも由々しき事態です。
「若者だから競馬が勝てる」そのワケは?
『回収率を上げる競馬脳の作り方』、そして先月新たに『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(扶桑社新書)を上梓した若手競馬予想家のTARO氏は「現代競馬は若い人、特に素人ほど勝ちやすくなっているから、競馬離れは儲けの機会損失です!」と“警鐘”を鳴らす。
そこで今回はTARO氏に「若者だから競馬が勝てる」そのワケを聞いてみた。
昔の競馬は玄人が強かった
近代競馬においてなぜ若者や素人が有利なのか。
「予想から馬券購入までの一連のプロセスはしばしば“料理”に例えられます。競馬新聞などでよく見る◎○▲△などの印を予想、どのような券種を選んで買うかを買い方とすると、予想は調理する素材であり買い方は調理方法となります」(TARO氏)
そして、そのワケは昔と、今の競馬の比較から説明できる。
「20年前はワイドや3連複・3連単といった券種がありませんから『限られた買い方=限られた調理方法』しかないことになり、必然的に予想の優劣がそのまま結果につながっていたのです。
こうなると予想力に対して、一日の長がある玄人、いわゆる競馬オヤジのような人たちが有利だったのです」
また、かつてはエリアや、金銭面での情報格差があったという。
「当時はまだ東西のすみ分けがはっきりしていて、関東の人は東京や中山など関東の競馬を、関西の人は京都や阪神など関西の競馬を買うのが普通でした。そのため、関東の人は関西の馬ことを、関西の人は関東の馬のことをあまり知らなかったのです。
また、過去のレースをチェックしようにも開局したばかりの専門チャンネルに加入する必要があり、そこまで実践できたのは限られた一部のマニア層だけ。レース傾向やコース適性などの細かなデータも手に入りません」