馴染み深い調味料にもスパイスが

――スパイスはカレー以外の用途で使われているんですか？

丸山：皆さんに馴染みの深いトマトケチャップにはオールスパイス、ナツメグ、コショー、ウスターソースにはシナモン、クローブ、ローリエ、フェンネル、タイムが含まれています。

　レシピは不明ですが、コーラにはナツメグ、コリアンダー、シナモンなどが使われているそうですよ。あと某人気インスタント袋麺は、カレー味でないのにスパイス（企業秘密のためスパイス名は言えません）の香りがキモになっています。

　飲食物以外ですと、胃薬にもシナモン、クローブ、フェンネル、ナツメグが含まれていますし、抗インフルエンザ薬のタミフルにはカレーで使われるスターアニス（八角）の成分が使われています。

“料理ができる人”な雰囲気も出せる

カレー以外にも応用が効くクミンシード

――一家に1瓶、持っておきたいスパイスは？

丸山：クミンシード（粒々タイプのクミン）がオススメです。炒め物などに少し入れるだけでエスニックテイストに！ クミンシードをカレーなどに入れるだけでは“料理ができる人”な雰囲気も出せる優れものです。

　また、お湯にクミンシードを入れ、煮立てて作るクミンティーは消化改善、胃痛緩和、夜の営みの活力向上という凄いパワーを発揮してくれると言われています。