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月500円で1杯目が無料「定額制乾杯サービス」でオトクなのは?徹底比較した

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nomocca:再び店員に困惑されてしまう

 続いて、利用したのは「nomocca(のもっか)」。サービス開始は今年2月からで、先述の「GUBIT」より安い500円(税抜)という月額料金が魅力だ。申し込みの手順はほぼ同じだが、iPhoneの場合、月額料金はApple IDからの徴収・支払い扱いとなるので、LINE payなどのプリペイド式カードも使用可能だ。

 設定を完了させると、アプリが現在地の近くの提携店舗をリストアップしてくれる。このあたりの仕組みも「GUBIT」と同様だが、店舗数は大幅に多い印象。

のもっか

「nomocca」新宿エリアでの提携店舗

「GUBIT」では非常に少なかったバー・レストランなども散見できる。しかも業態ごとに色分けされており、見やすい。居所から一番近かった提携店舗は、居酒屋チェーン「薄利多賣半兵ヱ」の某店舗。店名の通り安めの値段設定と、昭和レトロな内装で知られるお店だ。

 注文の手順は「アプリで操作→店員に見せる」のフローなのだが、先に続いて店員さんは「んん?」という反応。イレギュラーな注文ということで、意図をなかなか分かってもらえず……先の機会に続き、アプリの概要を説明する手間がかかってしまった。

 どちらのアプリも非常に使いやすく、注文するまでの操作も分かりやすい。しかし、現場の店員さんへ周知が十分でない印象を受けた。一人飲みならまだしも、複数人で飲んでいる際に使用するのはリスクが高いかも知れない。注文に手間取り、宴が妨げられてはたまらない。

のもっか

nomoccaでビール(アサヒ樽生/290円)到着。だがかなり時間がかかり、お通しのキャベツはほとんど食べ尽くした後……

welnomi:個人店が多く7月までならお得に

 最後に、利用したのは「welnomi(うぇるのみ)」。サービス開始は今年5月で、今回利用した中では最も新しい。こちらは先の2つと違って「アプリ」のないウェブサービスということで、ブラウザから登録やサービスの利用を行う。

 非アプリといっても、利用方法や月額500円(税抜)という料金で、先のアプリとほとんど同様。だがこの「welnomi」、“7月末まで月額無料”キャンペーンを実施中とのこと。今登録すれば、よりお得に楽しめるかも……?

うぇるのみ

※画像は公式サイトより

 提携店舗の印象は、個人店が非常に多く、バリエーション豊かな店が掲載されている印象だ。比較した3つのアプリの中で、リストを見る楽しさは一番高いかもしれない。

 そして、訪れたのは荻窪の「wood good brothers」。イケメン兄弟が営む上品なカフェバーである。おしゃれな雰囲気に釣られ、ここまでのビールではなくワイン(白/648円)を注文した。3つ目の検証にしてはじめて、スムーズに注文完了。

うぇるのみ

 画面を見せるだけで、月額料金より単価の高いワインが出てくる……というありがたみに気分が上がり、つまみのオーダーにもついつい財布のひもが緩む。

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