【25年前の今日の出来事】ロシア財政危機。通貨切り下げと対外債務支払い繰り延べを発表【国際】
自国の通貨ルーブルを一定の範囲内で米ドルに連動させるドルペック制(固定相場制の一種)を導入してきたロシアが、米ドルに対するルーブルのレート取引幅を変更し、自国の通貨の対外価値を実質的に切り下げた。対外債務の支払いも繰り延べすると発表。輸入品が8割を占めるロシア市場でルーブルの価値が下落すると物価が高騰し国民生活を直撃するため、ルーブルと米ドルや外貨を交換しようと、首都モスクワの銀行や両替所にはロシア市民が札束を持って一時殺到した。多くの両替所では、午前中の段階で米ドルが売り切れ「ドルありません」との張り紙が掲示された。巨額のロシア債権を抱えるドイツなど関係諸国への影響も必至。
Q.通貨切り下げって何?
自分の国の通貨(ルーブル)を他の国の通貨(例えば米ドル)や金の価値に固定させて通貨を安定させる国が、自国の通貨の対外的な取引価格(交換比率)を引き下げ、自分の国の通貨を意図して弱く(安く)する行為。輸出品の相対的な価格が下がり国際競争力が高まる反面、輸入品の価格が高まるデメリットもある。
[参考]
・産経新聞
・朝日新聞
・読売新聞