「まずは自分がどう思うか」迷走する男子をLINEの字面で見抜いてくれた女性とは
人との付き合い方、時々疲れる時ってありますよね。身内ならともかく、社会に一歩出ると気を遣うシーンが少なくありません。ただ、誰しも相手にはよく思ってもらいたい、よくしてあげたいと考えるのは自然です。今回は、自分の振る舞いについて迷走してしまった男性のエピソードです。
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過去の経験から生まれた信条
「入社1年目からバリバリと働いてきましたが、気づいたらもう2年目の春ですね」
と語るのは、中堅広告代理店に入社して早2年目の小坂隆二さん(仮名・24歳)。彼は入社以来、ある信条を心に持ち続けているそうです。
「僕は過去の経験から『誰にでも明るく公平に振る舞う』という信条を持つようになったんです。まわりの人が気分よくいてくれたらいいなと思うし、そもそも人によって態度を変えるなんてよくないですよ。だから僕はみんなに明るく分け隔てなく振る舞うようにしているんです」
つい先日も、グループLINEで飲み会の幹事を買って出た隆二さんは、みんなの親睦が深まるように積極的に場を盛り上げ楽しい時間が過ごせるように努めたそうです。そんな隆二さんを慕う仲間は少なくありません。
思わぬLINEに内心傷つく
いつも元気で前向きでいられる理由は、母親の存在が大きいといいます。実際、隆二さんはマザコン気味なところが多分にあるそうです。
「母とは頻繁に連絡を取っていて、日々の出来事を共有しています。社会人になってから一人暮らしを始めたので、こんなライフハックが役に立ったよ、とか、会社でこんなことがあったよ、とか。連絡をしないと、なんだか少し寂しくなっちゃうので…(笑)」
実は、隆二さんは一人っ子で、3歳の時に父親を病気で亡くしています。それ以来母一人子一人の二人三脚で暮らしてきたせいもあり、隆二さんにとって母親はとても大切な存在だそうです。自分でもマザコン気味なことは認めているものの、むしろ母親の存在を誇らしく思っているのだといいます。
そんな隆二さんに、ある日同期の男性から「お前って八方美人だよね」と、半分冗談まじりのLINEが届きます。
「冗談だと捉えて『ありがとう』と返しました。でも、みんなに喜んでもらいただけなのに、まさかそんなふうに思われていたなんて…と、内心傷ついてしまいました」