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返事をしないと催促の追いLINE。一見部下思いの上司から逃れるまで

コラム

仕事である以上、上司の指示に従うというのはある程度は当然のことでしょう。しかし、その指導方法が適切なものでないことはしばしばあることかもしれません。今回は常軌を逸した指導をする上司から逃げることができた男性の体験談を紹介します。

※画像はイメージです


>>どうしても会社に行けなくなった日のこと。

S主任の「本日の業務について」LINE

 自分自身の成長や組織の発展のためには、改善点を指摘する人の存在が必要です。ただ、時として指摘というものは、ネガティブに受け取ってしまいがちです。そのため適切な指導を心掛けることが上司には求められます。

「自分が完璧に仕事をしたと思っても、全然、上司の基準には届かないようで、ダメ出しの連続でした」

 そう語るのは某デパートの紳士用品売場に配属された健太(ケンタ)さん。(仮名・23歳)彼のもっぱらの悩みは、上司のS主任の不適切な指導方法でした。

 S主任は、健太さんの退勤後に「本日の業務について」のLINEを長文で送ってくるというのです。

 そこには、良かった点も書かれることはありますが、ミスの指摘や改善すべきところなど、ネガティブなことも多く記載されていたそうです。さらに主任の理想としている店舗の在り方など、返信の文面に困ってしまうこともたびたび書かれていました。

 やっと労働から解放された退勤後に、このような仕事に関するLINEが毎日送られてきて、健太さんはスマホを手に取るのも苦痛になっていきました。

「ちょうど、帰宅するために電車に乗っている頃にS主任からLINEが届くんです。S主任は、部下の面倒見の良い熱心な上司なのかもしれませんが、ずっと仕事から頭が離れず苦痛でした」

 健太さんはスマホに通知が届くと体調を崩すようになってしまい、心療内科で適応障害と診断されました。

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