ゴルフの「硬いバンカーショット」の最適解とは?/三觜喜一
教える側の経験則や主観で語られてきた既存の指導法とは一線を画す論理的なレッスンで、YouTubeチャンネル登録者数40万人とゴルファーから絶大な人気を誇るティーチングプロの三觜喜一氏。「自身の集大成」と位置付けるゴルフレッスン本『誰も知らなかったゴルフの教科書』が発売された。そんな彼が『週刊SPA!』で1年半に渡って繰り広げてきた“誌上レッスン”をここに公開!
Lesson61 硬いバンカーでは、○○○を使って、ショットするのが正解!
【前回を参照】⇒Lesson60
バンカーとひと口で言っても、その状態は天候やゴルフ場によって千差万別。前回の記事「バンカーショットの極意、“砂の取り方”にこだわろう!」は基本となる「砂が一定量あって比較的軟らかいバンカー」でのショットについて解説しましたが、今回は「硬いバンカー」でのショットについて見ていきましょう。
硬いバンカーではソールが地面に弾かれそうなので、普段より上からリーディングエッジを入れようとするゴルファーが多いのではないでしょうか。実は、上から入れようとするのは逆効果。ヘッドが砂に刺さるだけで、ボールをコントロールできません。
ただし、ソールが弾かれやすいのは事実なので、ここではソールもリーディングエッジも使わないのが正解なんです。
左足に体重を乗せてアドレスは完成
前回、①リーディングエッジ、②ソール、③ヒールのどこを使うかでバンカーはやさしくなる、と話しましたが、ここでは③のヒールを使います(部位については「前回」を参照)。ヒールの角なら硬いバンカーでも打ち込めるのでヘッドが弾かれず、ボールを上げたいときは有効なんです。
まずやるべきはスクエアに構えてグリップの位置を低くすること。いわゆる“ハンドダウン”です。トウ側が少し浮くことで、ヒール側を地面に打ち込めるセットアップになります。
単純にフェースを開くだけだとソールを使うことになるので、バンスが地面に跳ね返されてホームランになりかねません。これができたら左足に体重を乗せてアドレスは完成です。ハンドダウンするとフェースが開いているように見えますが、フェース面の向きは変わらず、目標に真っすぐ向きます。