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バンカーショットの極意、“砂の取り方”にこだわろう!/三觜喜一

暮らし

 教える側の経験則や主観で語られてきた既存の指導法とは一線を画す論理的なレッスンで、YouTubeチャンネル登録者数40万人とゴルファーから絶大な人気を誇るティーチングプロの三觜喜一氏。「自身の集大成」と位置付けるゴルフレッスン本『誰も知らなかったゴルフの教科書』が発売された。そんな彼が『週刊SPA!』で1年半に渡って繰り広げてきた“誌上レッスン”をここに公開!

三觜喜一氏(日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級)

三觜喜一氏(日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級)

Lesson60 出すだけでなく寄せる!バンカーショットの極意

【前回を参照】⇒Lesson59

 さて、今回からはバンカーでのショットがテーマ。多くのプロが「一番簡単だ」と言うのに、なぜアマチュアには鬼門になってしまうのか? その理由を解明し、苦手を得意に変えましょう。

 アプローチ同様、バンカーショットも千差万別。砂の軟らかさ、ボールが埋まっているか、打球を上げるか上げないかなど、状況や球筋により打ち方は変わりますが、まずは基本的なバンカー対策からお話しします。

「バンカーショットはダフらせろ」とよく言われます。これに従い、多くの人が「ボールの下にクラブを入れなきゃ」と考えていますが、プロは「ダフろう」なんて考えません。皆さんもこの発想はすぐに捨ててください。

取る砂の量が少ないほど飛距離も出せる

誰も知らなかったゴルフの真実

 その前提で知っておくべきはクラブの使い方。僕はバンカーショットで主に使う部分を、①リーディングエッジ②バンスがついたソール③ヒールの3つに分けています。

 基本となる、砂が一定量あって比較的軟らかいバンカーで使うのは②が正解。鋭角な①を使うとヘッドが深く砂に入ってしまい、ボールをコントロールできません。幅の広い②を砂に当てれば、ヘッドが深く入らずに砂が薄く取れ、ボールをコントロールできるわけです。取る砂の量が少ないほど、通常通りに飛距離も出せます。

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