どの業界でも活躍できる人になるために「身につけたい基礎スキル」
こんにちは。採用・定着支援コンサルタントの長井亮です。突然ですが、タイピストや竿竹屋といった職業をご存知でしょうか。技術革新やライフスタイルの変化によって、今まであった職種のいくつかが消えていき、ドローンパイロットやデータサイエンティストなど新しい職種が次々と生まれています。
自分の仕事もいつか無くなってしまうのではないか、という漠然とした不安をお持ちの人もいるでしょう。そこで今回、令和の時代を生き抜くための「身につけておきたいスキル」について考えてみたいと思います。
今必要なのは、筋力となるスキルを鍛えること
ビジネスパーソンとして成長していくために、あなたどのような努力をしていますか?「自社の商品知識について広く深く学んでいる」「資格取得に励んでいる」、SEの方だと「新しい言語を学んでいる」という答えが返ってくるかもしれません。
それらは業務を遂行する上で必要になる専門的なスキル=テクニカルスキルと呼ばれるものです。もちろん身につける努力は必要なことですが、変化が激しい時代において、テクニカルスキルを身につけただけでは生き残るのは難しいでしょう。
私たちに必要なのは、どのような業界、どのような職種、どのような会社であっても、持ち運び、活用できる普遍的なスキル=「ポータブルスキル」を身につけること。
それらは、テクニカルスキルを使いこなすための“筋力”となる土台の部分です。例えば、自分の意見を主張する力、自己や仕事の管理能力といったものがそれに当たります。
IT→飲食業界に転職できたスキル
自分の強みとなるポータブルスキルがどんなことに転用できるかという発想で考えると、今まで想像していなかった「思いもよらない職業」と見事にマッチングすることがあります。
実際の例をご紹介しましょう。IT業界にて保守運用担当として働いたあと、大手飲食チェーンの店長として転職し、成功を収めている方がいます。これは、保守運用という仕事において日々鍛えてきたスキルのひとつ、「毎日決められたことを、責任感を持って確実に行動しやり遂げる力」というポータブルスキルが生きた事例です。
「今の自分にとって持ち運びできる普遍的なスキルとは何か」という観点で捉えると、業界を越えて活躍できるフィールドを見つけることができるのです。