
転職したい気持ちを抱えながら、今の仕事を続けている人は多かれ少なかれいるでしょう。
転職をしたくても踏み切れない主な理由として、転職に適したタイミングがわからない、今が転職のタイミングではないと感じていることなどが挙げられます。
そこで今回は、転職に適したタイミングや考えるべき理由、活用すべきおすすめの転職エージェントなどについて解説するため、ぜひ参考にしてみてください。

目次
転職におすすめのタイミングは?
結論から言うと、転職におすすめのタイミングは入社3年前後です。なぜ入社3年前後が転職におすすめのタイミングかというと、「第二新卒」と呼ばれることが理由に挙げられます。
第二新卒は1年目の新卒とは異なり、社会人として最低限のマナーが身に付いていて忍耐力もあるとみなされる可能性が高いです。
そして、社会経験は比較的浅く新しい職場でも柔軟に馴染みやすいとも考えられています。そのため、入社3年前後の人は若さと最低限の経験・スキルを兼ね備えた逸材とみなされやすいのです。
転職は年齢に関わらず多くの人にとって身近なイベントとなっており、企業側にとっても入社3年前後の人に対する見方も緩まっています。
しかし、入社3年前後だからといって必ず内定を獲得できるとは限りません。理想の転職ができるように、動機や今後のビジョンなどは明確にしておくことが大切です。
転職に適したタイミングは何月?
転職に適したタイミングは季節によって異なり、大きく分けると2パターンあります。
- 事業期の区切り
- 5月頃
事業期の区切り
多くの企業は4月と10月に上半期、下半期の決算を終えます。その際、組織の入れ替えを行うことが多い傾向にあるため、数ヶ月前に求人募集をかける可能性が高いです。
つまり、決算前の2月~3月、または8月~9月頃は求人数が多くなると言えるでしょう。ただし、求人数が増える一方でライバルが多くなるため、倍率も高くなると理解しておいてください。
また、2月~3月の転職は4月入社を見越している場合が多いです。4月は中途採用のみならず新卒が入社するタイミングで、研修などをまとめて行いコストを抑えるという目的もあります。
5月頃
5月頃は4月に入社した人のなかから退職者が出てくる時期です。また、必要な人材が揃っていないことに気付き始める時期となるため、募集をかけるタイミングと言えます。
事業期の区切りとなるタイミングと比較してもライバルが恐らく少ないと考えられるため、5月は転職の穴場の時期と言えるでしょう。
転職を考えるべきタイミング
昇給が見込めない場合
働く理由は人によってさまざまですが、大半はお金を稼ぐことにあるはずです。また、自分の頑張りや成果が収入アップになることをモチベーションと考えている人もいるでしょう。
どれだけ働いても昇給アップが見込めないということは、転職を考えるタイミングと言えます。
特に男性や30代以降の人は、自分だけでなく家族を養うためのお金が必要です。今まで自分だけであるため生活に困らなかった場合でも、ライフスタイルの変化により多くのお金が必要となります。

キャリアアップが難しい場合
昇給と同様に、キャリアアップは同じ会社で働き続けるうえで大切な要素です。キャリアアップをすることで自分の成長を感じ、さらには昇給にも繋がる可能性があります。
しかし、いつまでも同じステージでルーティンワークを繰り返しているうちに、なぜここで働いているのかと目的がわからなくなってしまいます。
将来性が見込めないことは、転職を考えるタイミングの一つと言えるでしょう。
会社の先行きが不安な場合
自分がこの会社で働きたいと思っているかどうかに関わらず、会社の業績悪化や倒産という可能性も考えておかなくてはなりません。
会社の先行きに不安を感じた場合は転職活動を始める人は多く、同僚など周囲の人につられて、芋づる式に大勢が退職してしまう可能性があります。
マイホームを検討している場合は購入してから
昇給が見込めない、会社の業績が不安などの理由があるにしても、実際に転職をするのはマイホームを購入してからにしましょう。
その理由は、マイホームを購入する際に組む住宅ローンにあります。住宅ローンの審査基準はさまざまですが、そのなかに勤続年数という項目があることに注目しなければいけません。
昨今では勤続年数が1年あれば審査をクリアできるケースも増えてきているようですが、頻繁に転職を繰り返していると安定性に欠けると判断され、審査通過の可能性が低くなってしまいます。
また、住宅ローン審査中の転職は手続きや申告などが別途必要になる場合もあるため、マイホームを購入してからが無難です。
子どもの将来を考え出したとき
子どもがいる場合、さまざまな理由で転職を考える必要があるでしょう、例えば、今の給与では養育費や教育費を払えない場合や、職場や勤務時間が子育てに向いていないなどが挙げられます。
昨今では働き方も多様化しており、在宅ワークや時短勤務などによって転職した方が子どもを育てる環境に適している場合があります。
そして、将来子どもが成長して学校へ通うようになった際、通う学校エリアに近い職場を選択するケースもあります。子どもに重きを置いた住環境も、転職を考えるタイミングです。
転職のタイミングはボーナスも意識しよう
基本的に転職のタイミングは自分で選択できますが、ボーナスを意識して時期を考えましょう。企業によってボーナスの回数やタイミングは違うため、事前に確認しておいてください。
また、支給月だけではなくボーナス支給対象となるにはいつまで所属する必要があるかにも要注意です。
企業によっては、ボーナスの支給に対しての規定を細かく設定している場合もあるため、転職活動をする前にしっかりチェックしておきましょう。
基本的に、ボーナス支給前の退職は対象外となる可能性が高いです。確実にボーナスを受け取るためには、ボーナスを受け取ってから退職することをおすすめします。
ただし、ボーナス支給の直後は自分と同じようにボーナスを受け取ってから退職したいと考えている人がいるかもしれません。そのため、会社から引き止めに合う可能性もあるのです。

転職する際は転職エージェントの活用がおすすめ
いざ転職するとなった際、自力ではなく転職エージェントの活用をおすすめします。転職エージェントの活用には、以下のメリットがあるからです。
- 理想の転職先を見つけやすくなる
- 自分では見つけられない求人がある
- 今の仕事と転職活動を両立しやすい
理想の転職先を見つけやすくなる
転職エージェントに登録すると、基本的には無料でコンサルタントのサポートを受けられます。
転職先に求める条件をヒアリングしてくれるだけでなく、今の自分のスキルや経歴とのギャップを客観的に判断したうえで、中立的な意見を貰えます。
転職活動を始めるタイミングで自分のやりたいことや強みなどが把握できていない場合でも、転職エージェントの活用はおすすめです。
転職エージェントのコンサルタントは、利用者のやりたいことや強みを丁寧にヒアリングして形にするためにバックアップしてくれます。
自分では見つけられない求人がある
多くの転職エージェントは、独自の非公開求人を持っていることが多いです。
自分のスキルや求める条件が一致した場合に紹介してもらえる非公開求人はライバルが少ないため、公開されている求人よりも内定を貰える確率が高いと言えるでしょう。
また、公開されている求人でもその転職エージェントにしか掲載していない場合も多く、自分で一つずつ探すよりはるかに効率的な転職活動が期待できます。
今の仕事と転職活動を両立しやすい
今の会社で働きながら、空いた時間で転職活動をするというのは体力的にも時間的にも大変なため、自分だけで両立させることは簡単ではありません。
転職活動には面接だけではなく、応募のやりとりや書類作成、面接の日程調整など細かい作業が必要です。これらの作業をサポートしてくれる点も、転職エージェントのメリットとなります。
企業への連絡もコンサルタントが代行してくれるため、言いづらい給与や入社タイミングなどの交渉も自分でする必要がありません。

転職エージェントを利用した場合の転職の流れ
転職エージェントを活用した転職の流れは、大きく分けて以下4つのステップになります。
- 情報収集
- 応募
- 面接
- 内定
転職エージェントを利用する際、自分のスキルや経歴なども併せて登録します。情報に見合った求人が届くため、そこから興味がある求人を探していきましょう。
興味があり面接を受けたい企業があれば、転職エージェントのサイト上から応募できます。応募後は転職エージェントを経由し連絡が届くため、都合の良い日に合わせ面接日を決めましょう。
また、面接の回数も企業によって違いがあります。1回目の面接で内定が出る場合もあれば数回行う場合もあるため、事前にスケジュールはしっかり調整しておきましょう。
そして、面接を通過すればいよいよ内定を貰えます。ただし、内定を貰うことがゴールではなく、今の会社を退職して内定先企業の入社日も確定されなければいけません。
退職や入社のタイミングの調整が難しければ、転職エージェントに相談してみましょう。代理で入社日等の相談を行ってくれる場合があります。
おすすめ転職エージェント3選
リクルートエージェント
- 業界大手の総合エージェントで扱っている職種が多い
- 他の特化型転職エージェントと併用しやすい
- 条件を絞って求人を探しやすい
特徴①業界大手の総合エージェントで扱っている職種が多い
リクルートエージェントは、業界最大手と言っても過言ではない転職エージェントです。多くの求人を保有し扱っている職種もさまざまなため、転職先の選択肢が広い点が特徴となります。
新たな可能性を見出せる可能性がある点は、キャリアチェンジに適していると言えるでしょう。
特徴②他の特化型転職エージェントと併用しやすい
リクルートエージェントは業界や地域を絞らず幅広く網羅しているため、特化型の転職エージェントと併用しやすいです。
転職を希望する職種が決まっている場合、特化型と組み合わせることでお互いの良さを活かしつつ内定獲得を目指せます。

特徴③条件を絞って求人を探しやすい
職種・勤務地・業界で絞り込みができ、業界についてはさらに詳細まで分けて検索可能なため、理想の働き方となる求人を見つけやすいです。
キーワードでの仕事検索にも対応するなど、探しやすさは利用者にとって大きなメリットと言えます。
リクルートエージェントの基本情報
運営会社 | 株式会社リクルート |
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主なサービス(機能) |
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公開求人数※2022年3月16日時点 | 174,524件 |
対応エリア | 全国 |
doda
- 理想の働き方が細かく設定されている
- 転職に関するコンテンツが豊富
- スカウトサービスを提供
特徴①理想の働き方が細かく設定されている
業界・業種・地方だけでなく、リモートワーク可・女性活躍・家賃補助ありなど、細かい条件から求人を探せます。
さまざまな条件で絞り込みがかけやすいため、理想の働き方が手に入りやすくなるでしょう。
特徴②転職に関するコンテンツが豊富
dodaでは、転職ノウハウ・エピソード・Q&Aなど、転職に関するさまざまなコンテンツが用意されています。
dodaを活用して転職を成功した人のエピソードでは、どのようなスケジュールで転職活動をしたか、面接ではどのようなことを聞かれたかなど、リアルな体験談から情報収集が可能です。
特徴③スカウトサービスを提供
dodaでは、企業からオファーが届くスカウトサービスを提供しています。そのため、思いもよらない企業から誘いが届くかもしれません。
自身からだけでなく企業側からもアクションを起こしてくれる場合があるため、内定までスムーズに進む可能性に期待できます。
dodaの基本情報
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
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主なサービス(機能) |
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公開求人数※2022年3月16日時点 | 126,894件 |
対応エリア | 全国 |
マイナビエージェント
- 今までの転職状況に応じたサポートを受けられる
- 業界ごとに精通したコンサルタントが在籍
- 企業担当アドバイザーも転職活動をバックアップ
特徴①今までの転職状況に応じたサポートを受けられる
マイナビエージェントでは、転職経験の有無や年齢に応じて受けられるサポートが異なります。状況に合わせた転職ポイントをまとめているなど、一人ひとりに適したサポート体制は魅力的です。

特徴②業界ごとに精通したコンサルタントが在籍
在籍しているキャリアアドバイザーは、業界ごとの専任制です。各職種の転職事情を熟知しているため、適切なサポートを受けられます。
数ある求人のなかから、希望を踏まえたうえで仕事を紹介してくれたり、書類添削や面接対策を実施してくれたりと、大変頼りになる存在です。
特徴③企業担当アドバイザーも転職活動をバックアップ
キャリアアドバイザーとは別に、企業の人事担当者とやり取りをするアドバイザーが在籍しています。
仕入れることが難しい情報を収集できるため、転職活動において大いに活かせるでしょう。
マイナビエージェントの基本情報
運営会社 | 株式会社マイナビ |
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主なサービス(機能) |
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公開求人数※2022年3月16日時点 | 詳細は公式サイトで |
対応エリア | 全国 |
まとめ
この記事では、転職に適したタイミングや考えるべき理由、活用すべきおすすめの転職エージェントなどを解説しました。
転職のタイミングは、第二新卒と言われる入社3年前後がおすすめです。社会人としてマナーを身に付けている、かつ社会経験は浅く新しい職場でも馴染みやすいなどが理由となります。
