事務職への転職は未経験でも可能?成功のポイントや役立つ資格も解説

事務職は、未経験からの転職に人気のある職種です。そのため、求人の件数はたくさんあり、応募者の数も多くなる傾向にあります。

未経験から事務職に転職を目指すにあたり「必要な資格はあるの?」「未経験からでも成功させるポイントはあるのか?」など、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、未経験から事務職へ転職するポイントや役立つ資格などを紹介します。

事務職を目指す人におすすめの転職エージェントも合わせて解説しているので、ぜひ参考にしてください。

未経験から事務職へ転職を考えている方に必見の内容となっています。

未経験から事務職へ転職は難しい?

未経験からでも、正しい転職活動の進め方を知っていれば事務職への転職できる可能性はあります。スキルを必要とする事務職ではなく、一般事務から始めるのがポイントです。

しかし、一般事務は専門的スキルや経験を持っていなくても応募できる求人があるため、未経験からの転職者が多くなる傾向にあります。

厚生労働省の「職業別一般職業紹介状況」によれば、令和3年7月分の一般事務の有効求人倍率は0.27倍となっています。

 有効求人倍数とは、求人数を求職者数で割った値です。

そのため、一般事務への転職は求人に対しての応募者が多く、競争率が高くなることがわかります。

転職の経験がなかったり、未経験の職種への転職に不安があったりする場合は、転職エージェントに相談するといいでしょう。

面接の練習や履歴書・職務経歴書の添削など、十分に対策しながら転職活動を進めることができます。

転職エージェントを活用することで「未経験OK」の求人を紹介してもらえます。
出典:https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/000822489.pdf

事務職へ転職する際の自己PR・志望動機のポイント

事務職へ転職する際の自己PR・志望動機のポイントを3つ紹介します。このポイントを参考にして、自分の経歴に当てはめて考えてみてください。

自己PR・志望動機のポイント
  • スキルや経験があることを伝える
  • 事務職で活かせるエピソードを盛り込む
  • 結論から先に述べる

スキルや経験があることを伝える

スキルや経験を伝えることで、会社に貢献してくれそうかどうかを採用担当者が見極めることができます。

 自分のスキルや経験は偽らず、どのように貢献できるかを正直に伝えましょう。

スキルや経験がない場合は、入社後に取得したい資格やどのように貢献していきたいかを伝えるのも効果的です。

応募企業の求人やHPを確認して、求めている人物像を把握しましょう。

事務職で活かせるエピソードを盛り込む

これまでの自分の経験の中から事務職で活かせるエピソードを盛り込みましょう。

 エピソードは自分にしかない強みになります。

ただ経験などを並べるだけでは説得力はないですが、エピソードを盛り込むことで自己PR・志望動機の信憑性も高くなるのです。

前職での経験を活かして活躍できることを伝えられれば、採用担当者の目にも留まりやすくなるでしょう。

結論から先に述べる

結論から先に述べることで、自分の意見を分かりやすく採用担当者に伝えることができます。

 結論から述べないと、何を伝えたいのか分からなくなるため注意しましょう。

また結論が先に来ることで興味関心を惹くことができ、その後のエピソードがより魅力的なものになるのです。

魅力的なエピソードは採用担当者に説得力を与えることができます。

事務職への転職に役立つ資格

事務職への転職に役立つ資格を5つ紹介します。

事務職への転職に役立つ資格
  • 日商簿記
  • MOS
  • 秘書検定
  • 文書情報管理士
  • TOEIC

日商簿記

日商簿記は2級以上を取得しておくと履歴書に記入できるため、転職でも有利になります。

 3級でも履歴書に記入できますが、企業によっては評価が低い場合があります。

そのため、日商簿記は2級以上を取得しておくと、お金の流れを把握し管理できるスキルの証明になるため、即戦力として考えてもらえるでしょう。

現在はネットでの受験もできるため、通常よりも受験機会が多くなっています。

秘書検定

秘書検定では、ビジネスマナーや社会人として必要な一般常識を身に付けることができます。

 秘書検定には3級、2級、準1級、1級と、4つの階級があります。

2級以上からビジネスマナーや一般常識以外にも、ビジネスシーンでの適応力といった高度な対応を求められるため、転職での武器になるでしょう。

3級、2級は難易度が低いため、独学での勉強にもおすすめの資格です。

文書情報管理士

文書情報管理士は、紙媒体をコンピュータ上で見られるようにして、電子情報として長期的に保存する方法を学ぶための資格です。

そのほかにも情報管理や関連する法律関係の知識も身に付けることができます。

 一般事務をはじめ営業・人事事務など、あらゆる事務職に強い資格になります。

現代の企業では書類のペーパーレス化が進んでいるため、さまざまな場面で需要がある資格といえるでしょう。

文書情報管理士は、5年ごとに更新が必要な資格になります。

MOS

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、マイクロソフトが提供しているExcelやWordなどの操作が可能なことを証明する資格です。

 事務作業を効率的に進めるために必要な知識を学べるでしょう。

パソコンがあれば自宅でも勉強ができるため、独学でも挑戦しやすい資格になります。

MOSは国際資格と言われており、全世界でスキルの証明ができます。

TOEIC

TOEICは、世界で実施されている英語スキルを証明する試験です。

 TOEICは一般的な資格と異なり、階級ではなく点数で評価されます。

勉強するにあたり、リスニング力・リーディング力が向上するため、外資系企業の事務へのキャリアアップに役立つ資格といえるでしょう。

履歴書などの応募書類に書く場合は、600点以上必要になります。

事務職への転職がおすすめな人の特徴

事務職への転職に向いている・おすすめな人の特徴を3つ紹介します。

事務職への転職がおすすめな人の特徴
  • コツコツ作業することが得意
  • コミュニケーション能力がある
  • 人をサポートすることが好き

コツコツ作業することが得意

事務職は書類の作成やデータ入力などの処理で、細かい数字の入力や計算が必要になる業務が多くなります。そのため、コツコツ作業することが得意な人は事務職に向いているといえるでしょう。

 1日の業務がデスクワークで終わることもあります。

頭と手を動かす業務が長時間に及ぶこともあるため、集中力を切らさずに業務に取り組むことが大切になります。

事務職では、業務のスピードと並行して正確性も求められるでしょう。

コミュニケーション能力がある

事務職は書類の作成やデータ入力が主な業務になりますが、電話対応や来客時の対応など社外とかかわりを持つこともあります。

そのため、ある程度のコミュニケーション能力があると、円滑に業務を進めることができるでしょう。

 一般事務の場合は特に社内・社外とのかかわりも多くなります。

面接では、コミュニケーションを活用して貢献したことなどをエピソードを交えて伝えられると効果的です。

一定のコミュニケーション能力は、仕事を充実させるためにも必要な能力といえるでしょう。

人をサポートすることが好き

事務職は、他の社員のサポートや会社全体の情報を管理する業務が多いです。そのため、人をサポートすることが好きな人は事務職に向いているといえます。

 事務職は社内での縁の下の力持ちとして活躍します。

また企業によっては、簡単な清掃なども任せられることがあります。

人をサポートしながら会社に貢献していくことにやりがいを感じる人も多いでしょう。

未経験から事務職への転職を成功させるポイント

未経験から事務職への転職を成功させるポイントを5つ紹介します。

未経験から転職を成功させるポイント
  • パソコンスキルを磨く
  • 志望動機を明確にする
  • 正社員以外の雇用形態も視野に入れる
  • 気に入った企業が見つかったら、積極的に応募してみる
  • 転職エージェントを活用する

パソコンスキルを磨く

事務職の業務では、最低限のパソコンスキルが必要になります。

グラフを用いた資料の作成や関数を用いた売上表の作成など、業務で役立つスキルがあれば転職を優位に進められるでしょう。

 特にExcel、Word操作を重視している企業は多いようです。

さらに、日商簿記やMOSなどの資格があると即戦力として評価されるため、未経験からでも内定の可能性を高めることができます。

何も活かせるスキルがないという場合は、独学で勉強しておくだけでも他の応募者と差別化できる武器になります。

志望動機を明確にする

志望動機を明確に決めることで、採用担当者に説得力のある内容を伝えることができます。

 なぜ数ある企業の事務職から選んで、応募したのかを明確に伝えられるといいでしょう。

応募企業が求めている人材を把握して、自分の志願動機とリンクさせることで熱意を伝えることができます。

志願動機を考える際は、これまでのキャリアの棚卸しと応募企業のリサーチが重要です。

正社員以外の雇用形態も視野に入れる

正社員以外の雇用形態も視野に入れることで、事務職への転職成功率も高まるでしょう。

 AIが発展してきている昨今では、事務職の仕事も減少傾向にあります。

また、正社員以外の雇用形態で入社しても、業務への取り組みが評価されて正社員として雇用してもらえる可能性もあります。

自分の条件に合った求人あれば、正社員以外の雇用形態も視野に入れてみることがおすすめです。

気に入った企業が見つかったら、積極的に応募してみる

未経験だからと躊躇せず、気に入った企業が見つかったら、積極的に応募してみることが大切です。

 迷っている間に求人の募集が終了している場合もあるでしょう。

事務職には、一般事務や営業事務、金融事務といったさまざまな種類があります。

会社の事務職によって業務内容が異なるため、面接で話を聞いてみると自分の経験やスキルを活かせるケースもあるのです。

仮に不採用となってしまっても、反省点を洗い出して次の面接に繋げることができるでしょう。

挑戦してみることで可能性が広がります。

転職エージェントを活用する

未経験から事務職への転職を目指す際は、転職支援が充実している転職エージェントを活用することがおすすめです。

 プロのアドバイザーが、転職に関する全てをサポートしてくれます。

疑問点や不安な部分を解決しながら進められるため、自信を持って面接にも臨めるでしょう。

転職エージェントは、面接対策や応募書類作成、キャリアの棚卸しなどを一緒に行ってくれます。

事務職を目指す人におすすめの転職エージェント3選

リクルートエージェント

リクルートエージェント

おすすめポイント
  • 業界最大級の求人数
  • 業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍
  • 転職成功へ導くサービスが充実

リクルートエージェントは、企業とのパイプが強く、保有している求人が業界最大級を誇る転職エージェントです。

 非公開求人も多く保有しているため、通常では出回っていない求人を紹介してもらえる場合もあります。

業界に精通したアドバイザーの支援により、作成で悩む履歴書や職務経歴書も、応募企業のニーズに沿った内容に添削してくれます。

面接対策・練習をしてくれるため、足りないポイントを修正して本番に臨めることも魅力です。
公開求人数※2021年11月12日時点

公開:142,656件

非公開:199,175件

事務職の公開求人数※2021年11月12日時点

公開:12,829件

非公開:ー

主なサービス・機能

・転職成功ノウハウ

・面接対策

・履歴書、職務経歴書の添削

利用可能地域 全国
運営会社 株式会社リクルート

出典:https://www.r-agent.com/

type転職エージェント

type転職エージェント

おすすめポイント
  • 求人数20,000件以上を保有
  • 専任のキャリアアドバイザーによるサポート
  • これまで31万人以上を支援してきた転職実績

type転職エージェントは、転職者一人ひとりに寄り添って最適な求人を紹介しているため、先行通過率が高いことが特徴の転職エージェントです。

 未経験者向けの求人も数多く保有しています。

転職ノウハウでは、事務職の転職市場の動向や転職活動の流れなど、転職に必要な知識を学ぶことができます。

求人の80%が非公開となっており、登録しなければ応募できない質の高い求人を紹介してもらえるでしょう。
公開求人数※2021年11月12日時点

公開:7,942件

非公開:14,515件

事務職の公開求人数※2021年11月12日時点

公開:567件

非公開:1,218件

主なサービス・機能

・転職ノウハウ

・履歴書、職務経歴書の添削

・転職相談会、セミナー

利用可能地域

全国

運営会社 株式会社キャリアデザインセンター

出典:https://type.career-agent.jp/

パソナキャリア

パソナキャリア

おすすめポイント
  • 25万人分の転職ノウハウ
  • これまでの取引企業は16,000社以上
  • オリコン顧客満足度調査で3年連続NO.1

パソナキャリアは、転職社に寄り添った丁寧で親切なサービスが受けられるとして、2019年〜2021年と3年連続でオリコン顧客満足度調査NO.1を受賞した転職エージェントです。

 これまでの経歴に基づいて、最適な求人を紹介することが特徴です。

パソナキャリアには、転職コンサルタントとリクルーティングアドバイザーがいます。

転職コンサルタントは転職にかかわる全般的な支援、リクルーティングアドバイザーは企業の求める人材のニーズや特徴を分析する役割があることで、高いマッチング力を誇っています。

履歴書・職務経歴書の添削はもちもん面接指導も実施しており、未経験の職種でも不安なく進められる体制が整っているでしょう。
公開求人数※2021年11月日時点

公開:37,831件

非公開:ー

事務職の公開求人数※2021年11月12日時点

公開:117件

非公開:ー

主なサービス・機能

・エージェントサービス

・転職特集

・転職成功ノウハウ

利用可能地域 全国
運営会社 株式会社パソナ

出典:https://www.pasonacareer.jp/
※https://career.oricon.co.jp/rank_shoukai/

まとめ

この記事では、「未経験から事務職へ転職するポイントや役立つ資格」や「未経験から事務職への転職を成功させるポイント」などを解説してきました。

競争率の高い事務職への転職ですが、応募企業のニーズを把握して対策をすることで採用の可能性は上がっていきます。

しかし、未経験の職種や業界だと分からないことも多いでしょう。

そのため、ニーズの深掘りや自分のキャリアの棚卸しを1人で進めるのに不安がある方は、転職エージェントを活用することがおすすめです。

今回の内容を参考にして、転職のプロからサポートを受けてみてはいかがでしょうか。

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