
40代で転職を考えている人の中には「40代の転職ってやっぱり難しいの?」「転職したいけどスキルがない」「未経験職種に転職したい」と考えている人が多いのではないでしょうか?
ここでは40代の転職は本当に厳しいのか、40代の転職難易度を紹介します。それを踏まえて40代スキルなしの転職、未経験職種への転職、40代から正社員転職の成功秘訣まで解説します。

目次
40代からの転職は悲惨?それともなんとかなる?
さっそく40代の転職難易度について解説します。40代からの転職は厳しいのか気になっている方は、確認してみてください。
40代からの転職は難しい
結論から述べると、40代からの転職は20代・30代の転職と比べると難しい傾向にあると言えるでしょう。
- 求人数がそれ以前の年代に比べて少ない
- ポテンシャル採用される可能性が低い
- スキル・キャリアに求められるものがそれ以前の年代に比べて多い
- 即戦力を求められる
40代からの採用に積極的な求人数は、それ以前の年代と比べると少ないと言えます。実際に2019年1月の有効求人倍率を見ても、40代以降になると減っています。
年齢 | 有効求人倍率 |
24歳以下 | 1.24 |
25〜34歳 | 1.39 |
35〜44歳 | 1.19 |
45〜54歳 |
0.85 |
55歳以上 | 0.68 |
出典:https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/jirei_toukei/kyujin_kyushoku/_120595/conttop/bn_age/19-04age.html
20代・30代までは、ポテンシャル採用を行なっている企業もあり、スキルやキャリアがなくても採用される可能性があるでしょう。
しかし40代以降の場合、若い年代よりスキルやキャリアを重視される傾向があります。そのため、即戦力になる人材が重宝されるでしょう。

しかし40代からの転職も可能!実際に転職に成功した人の割合
40代からの転職は難しいと紹介しましたが、転職することは可能です。なぜ40代からでも転職が可能なのか、根拠を数字とともに見えていきましょう。
年代別:転職入職率
年齢 | 転職入職率 |
20〜24歳 | 8.5% |
25〜29歳 | 9.6% |
30〜34歳 | 6.3% |
35〜39歳 | 5.7% |
40〜44歳 | 4.6% |
45〜49歳 | 3.8% |
出典:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/17-1/dl/kekka_gaiyo-03.pdf
平成28年度の転職入職率を全体的に見ても、20代・30代に比べて40代は数パーセント低くなりますが、転職自体可能なことがわかります。
年代別:転職での賃金上昇割合
年齢 | 「増加した割合(%)」ー「減少した割合(%)」 |
20〜24歳 | +19.7 |
25〜29歳 | +6.1 |
30〜34歳 | +4.3 |
35〜39歳 | +6.0 |
40〜44歳 | +3.2 |
45〜49歳 | +7.1 |
さらに転職入職者の賃金変動状況の40歳以上49歳以下を見ると、平成28年度上半期は前職の賃金に比べ「増加」した割合が「減少」した割合を上回っています。

40代スキルなし・未経験でも転職できる?
40代から新しい業界にチャレンジしたい方もいるかもしれません。「スキルなしだけど転職できるのか」「未経験職種へ転職できるのか」など、気になることも多いはずです。
そこで、40代がスキルなしで未経験職種へ転職できるのかを解説します。具体的にスキルなし、未経験から転職する方法も紹介していますので活用してみてください。
40代スキルなしの転職は可能
40代スキルなしでも、転職は可能です。実際は専門知識や技術・資格が無くても、転職活動ではポータブルスキルが活かせます。
具体的には「〇〇力」「〇〇性」と言えるもののことを言います。
- 正確性
- ホスピタリ性
- 課題解決能力
- 柔軟性
専門的な知識・技術や資格などのテクニカルスキルがない人でも、誰しもポータブルスキルがあります。

40代でも未経験転職に転職できる?
40代で未経験職種に転職することは可能です。業界・職種によっては、比較的専門的なスキルが必要ない職種もありますので、そういった職種を狙うのもひとつの手です。
- 介護関係
- セレモニー関連
- 営業
- 飲食関係
中には専門スキルより、ポータブルスキルが重要視されるケースもあります。
コンサルティング能力やマネジメント能力・分析能力など、上手くアピールすることで未経験職種へも転職しやすくなるかもしれません。

ポータブルスキルの活かし方
ここまで、スキルなし・未経験で40代が転職するには、ポータブルスキルが重要と解説しました。ポータブルスキルを転職で活かすには、面接や書類で強みとして見せることが大切です。
- 自己分析をする
- 過去のエピソードを書き出す
- エピソードの結果が自分と企業にもたらしたことを書き出す
ポータブルスキルを見つけるには、まず自己分析します。過去の経験から仕事上の性格を分析することで、自分にどんなポータブルスキルがあるのか認識することが可能になります。
企業に貢献した結果があれば、専門的でなくても立派な強みと言えるでしょう。
また企業分析を念入りに行うことも大切です。志望企業が求めている人材を把握できれば、活かせるポータブルスキルも見えてくるでしょう。

40代で転職成功して正社員になるコツ
40代からの転職では、それ以前の転職とは少し違う成功の秘訣もあります。転職を成功させたなら、次の4つのポイントを実践してみるのがおすすめです。
- 人脈での転職も視野に入れる
- 複数の情報源をチェックする
- 素直さや向上心をアピールする
- 転職エージェントを活用する
1. 人脈で転職も視野に入れる
40代の転職では、人脈を使って転職するという手もあります。
40代以降になってくると採用に積極的でない企業もありますので、人脈を使って転職できれば思っていたよりもとスムーズに終わるかもしれません。
2. 複数の情報源をチェックする
40代では「〇〇な転職しかできない」などの固定概念はなしに、様々な情報源をチェックしましょう。
自分には転職不可能な企業だと思っていても、色々な手段で情報をチェックすればぴったりな求人に出会えるかもしれません。
3. 素直さや向上心をアピールする
一般的に転職活動では、素直さや向上心が大切と言われています。40代以降の転職でも、素直さをアピールすることは変わらず重要です。
とくに40代以降の場合、20代・30代と比べると柔軟性が低いと思われている可能性もゼロではありません。
あいづちをするだけでも、謙虚さや素直さをアピールできるかもしれません。

4. 転職エージェントを活用する
40代以降の転職では、転職エージェントを活用できるかどうかが大切になってきます。
40代以降の転職では、年齢が壁となって選考にたどり着けないということもゼロではありません。自分の年齢に強みがある転職エージェントを選ぶことで、より確実に選考に進めるでしょう。
転職エージェントの数は1,000社以上にも登ると言われており、それぞれ得意としている分野やサービス内容、強みが違います。
さらに40代以降の転職に特化した転職エージェントを利用することで、40代以降の転職希望者の悩みに強いアドバイザーに出会える可能性もあります。
そもそも転職エージェントとは?なぜ利用が無料なの?
転職エージェントとは、転職を希望する方の特性や希望を細かくヒアリングし、それに合った企業を無料で紹介する人材紹介サービスです。

- 自分に合った企業を紹介してくれる
- 転職サイトには載っていない非公開求人にも出会える
- 企業との面接の日程調整や年収交渉などを代行してくれる
- 履歴書の添削や面接対策をしてくれる
- 不安なことがあれば相談できる
上記のサービスを、全て無料で利用できます。
アドバイザーの方と話すことで、客観的に見た自分の市場価値や強みが明らかになるでしょう。また、転職エージェントを利用して年収アップを実現した方は多くいます。
実際にどのくらいの方が年収アップをしているのか、またはどのくらいの金額年収がアップしたのかは、次で見ていきましょう。
40代におすすめの転職エージェント4選
リクルートエージェント
- 業界最大級の非公開求人数
- 転職した方の6割以上が年収アップを実現※2
- 転職支援実績No.1!転職した方は37万人以上
- 平日夜間や土日でも相談OK・電話面談も可能
- 転職のプロがマンツーマンでサポートしてくれる
- 40年以上培ったどこよりも豊富な経験とノウハウがある
リクルートエージェントは、転職支援実績と求人数の多さが魅力の転職エージェントです。
これまでリクルートエージェントを利用して転職した方は、37万人以上。この支援実績は、数ある転職エージェントの中でもNo.1に輝いています。※1
多くの方がリクルートエージェントを通じて転職に成功している理由は、
- 経験豊富なキャリアアドバイザーとの面談
- 提出書類の添削
- 面接対策
- 企業側との条件交渉の代行
などと、利用は無料にも関わらずサポートが手厚いからです。
その上リクルートエージェントは、ネット上に公開されていない非公開求人を20万件以上保有しており、その中からあなたの強みや適性に合った求人を、無料で紹介してくれます。

申し込み後の面談は、平日夜間や土日・電話でも可能。利用したら絶対に転職しなければいけないことはなく、なんとなく「転職したい」と漠然な希望だけで相談してみても問題ありません。
転職のプロに客観的にみてもらうことで、自分で気づけなかった自分のスキルや価値を見つけ出せるでしょう。
リクルートエージェントの年収アップ実績
リクルートエージェントを通じて年収アップを実現した方は、6割以上です(2011年度)。
公開求人数 | 非公開求人数 |
15万3,162件 | 20万8,856件 |
ユーザー年齢層 | 対象エリア |
20〜50代 | 全国 |
※1:公式サイトの文言によります。
※2:2011年度にリクルートエージェントを利用して転職した方のうち
出典:リクルートエージェント公式サイト
doda
- 求人サイト・エージェントサービス・スカウトサービスの3機能が1つに!
- 転職者満足度No.1※
- 転職・求人情報量は国内最大級※
- 大手や優良企業の求人多数!口コミ掲載企業など特徴ごとに探せる
- 【参加無料】オンラインの転職セミナーや個別相談会を実施中
- 年収査定など診断・書類作成ツールが豊富
dodaは、転職満足度No.1※のユーザー評価が高い無料転職サイトです。

- 各専門スタッフがあなたにぴったりの求人を紹介&転職までをサポートしてくれる国内最大級※の「エージェントサービス」
- 効率的に転職を進めたい方向けに、企業から直接オファーがくる「スカウトサービス」
も展開しています。自分がどう転職活動を進めたいのかで、それに合ったサービスを選べるので、転職活動をスムーズに進められるでしょう。
dodaが保有する求人の特徴は、大手企業や優良企業の求人が多いこと。
スカウトサービスでは、書類選考をスキップした面接確約オファーが受け取れることも。オンライン転職カウンセリングを実施中なので、気になった方はぜひ利用してみて下さいね。
dodaの年収アップ実績
dodaを通じて転職をした方は、平均56.7万円年収がアップしています。最大アップ額は、440万円です。
※調査期間:2013年1月〜2014年6月にdodaエージェントサービスを利用して転職した方
公開求人数 | 非公開求人数 |
11万5,430件 | 未公開 |
ユーザー年齢層 | 対象エリア |
20〜50代 | 全国 |
※公式サイトの文言によります。
出典:doda公式サイト
マイナビエージェント
- 20代の転職支援実績No.1
- 第二新卒・はじめて転職をする若手社会人におすすめ
- 無料の転職面談実施中!自宅にいながらWeb・電話・LINEでも転職相談OK
- 幅広い業界・業種に太いパイプを持つマイナビ独占の求人あり
- 各業界専任のプロによる徹底サポートを受けられる!女性向けサポートも
- 他では知りえない人気企業の情報を得られる
- 退職交渉のサポートあり
マイナビエージェントは、第二新卒やはじめて転職をする20代に人気な転職エージェントです。
マイナビ看護師や薬剤師、マイナビ営業エージェントやITエージェントなど、各業種・業界ごとに特化した人材紹介サービスを展開するマイナビだからこそ、出会える求人があります。
キャリアアドバイザーによるサポートは利用回数・期間に制限なく受けられるため、自分が納得のいく転職活動ができるでしょう。

マイナビエージェントは、女性の転職市場に精通したキャリアアドバイザーも在籍しているため、転職をしたい女性にもおすすめです。
マイナビエージェントの年収アップ実績
マイナビエージェントは、転職者の年収アップ実績が豊富です。おおよそ20%も年収がアップすることも。
年収交渉は、切り出すタイミングや希望金額の提示の仕方など、細かいところにも気を遣わなければいけません。

公開求人数 | 非公開求人数 |
詳細は公式サイト | 未公開 |
ユーザー年齢層 | 対象エリア |
20〜30代 | 全国 |
※掲載している求人数は、いずれも2022年1月4日時点の情報です。
ビズリーチ
- ヘッドハンターから直接スカウトが届く
- 激戦された企業の採用企業数15,500(累計)
※公式サイトより - プロのヘッドハンターが豊富に在籍
ビズリーチには役職・ポジション・待遇などにおいて、他には出回っていないようなハイクラスな求人が豊富にあります。
激戦された企業の採用企業数は15,500(累計)です。ビズリーチでは企業と直接連絡が取れますのでスムーズに転職活動を行うことが可能です。
希望する企業や年齢やスキル・キャリアによって適切な対策を組んでくれるでしょう。キャリアアップを目的とした転職活動はビズリーチがおすすめです。

サービス利用料 | 無料または有料 |
公開・非公開求人数 |
約127,000件 |
主なサービス内容 |
|
運営会社 |
株式会社ビズリーチ |
出典:https://www.bizreach.jp/
40代からの転職で失敗や後悔を防ぐには
一般的に、40代からの転職は20代・30代での転職活動とは異なることも多いでしょう。ここでは、40代からの転職で失敗や後悔を防ぐためのポイントを紹介します。
- 人間関係の構築に力を入れる
- 自分より年下の上司や先輩も敬う
- 会社の文化ややり方を柔軟に取り入れる
1. 人間関係の構築に力を入れる
転職するということは職場の環境が以前とは全く異なるということです。もし知り合いが誰もいない状態であれば人間関係を作り直す必要があります。
40代以降で一から人間関係を作っていくには、ある程度の努力が必要になるかもしれません。
円滑なコミュニケーションを心がければ、スムーズに人間関係を構築できるはずです。職場の人間関係も仕事の一環だと思って努力してみましょう。

2. 自分より年下の上司や先輩も敬う
40代以降の転職では、自分より年下の上司や先輩が多い場合もあるでしょう。
一般的な企業では、入社歴や役職によって上下関係がつくられます。自分の方が社会人経験が長くても、職場が変われば関係ありません。
自分よりも何十歳も若くても、目上の人には常識的なマナーで接しましょう。

3. 会社の文化ややり方を柔軟に取り入れる
転職先では今までのルール・やり方は通用しないこともあります。それぞれの企業にはそれぞれのやり方があります。
企業のルール・やり方通りに結果を出すことで、信頼に繋がります。

まとめ
ここまで、40代の転職難易度を紹介しました。40代からの転職は他の年代と異なる特徴があるものの、転職自体は十分可能です。
スキルなしでの転職や未経験職種への転職を考えている方は、ポータブルスキルを活かせないか考えてみましょう。事前準備を念入りに行うことで正社員として転職できる可能性もあります。
40代から転職するには、転職エージェントのサポートを受けることも大切です。40代の転職事情に精通したアドバイスを受けられるかもしれません。
