
就職や転職を考えたとき、大手企業で安定して高収入を狙いたいと、大手企業を目指す人も多いのではないでしょうか。日本人ならほとんどの人が知っているソニー(SONY)グループも、そのひとつです。

そこで今回は、ソニー(SONY)グループの年収実態について紹介します。
- ソニー(SONY)グループの年収で重視されること
- 【役職・性別別】ソニー(SONY)グループの平均年収
- ソニー(SONY)グループの年収に対する口コミ
- ソニー(SONY)と関連会社との年収比較
35歳からソニー(SONY)に転職して年収が変わるのかも解説するため、合わせてチェックしていきましょう。
目次
ソニー(SONY)グループとはどんな会社?
ソニー(SONY)グループ株式会社は、エンターテイメントやテクノロジー&サービスを主な事業内容としている日本の上場企業です。AV機器メーカーとして大手のソニーは、海外でのブランド力もあります。
関連会社の種類も多彩で、各セグメントが充実しているのが特徴です。
- 【エレクトロニクス】…ソニー株式会社ほか
- 【メディカル】…ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ
- 【教育】…ソニー・グローバルエデュケーション
- 【ゲーム】…株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント
- 【インターネット】…ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社
- 【映画】…ソニー・ピクチャーズエンタテインメントほか
- 【音楽】…株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントほか
セグメントも豊富であるため、求人募集されている職種や業種は多岐にわたります。

会社名 | ソニー株式会社 |
本社所在地 | 東京都港区港南1-7-1 |
設立年月日 | 1945年1月(2021年4月1日に関連四社統合) |
主な事業内容 |
|
従業員数(2022年4月1日付) | 約8,500人 |
資本金(2022年7月11日現在) | 30億円 |
出典:SONY
ソニー(SONY)グループの年収は実績重視
日本企業の多くは、年功序列制度を導入しており、年齢や勤続年数が増えるにつれ年収は上がっていきます。しかし、ソニーグループは、実績重視で年収が決まります。
具体的にどのような制度を導入しており、どのような階級があり階級ごとの収入の差を見ていきましょう。
ソニー(SONY)グループはジョブグレード制で評価
ソニーグループは、ジョブグレード制で年収を決定しています。

アメリカでは一般的な給与制度で、自分自身の現在の仕事の出来具合や置かれている役職からステージが決まるため、若い人でも高年収を目指すことができます。
階級は「インディビジュアルコントリビューター等級群(一般社員)」と「マネジメント等級群」に分かれており、その中でもそれぞれ以下のように階級があります。
インディビジュアルコントリビューター等級群 | I1~I9の9段階 |
マネジメント等級群 | M6~M9までの4段階 ※能力に応じてM9以上もあり |
評価は上司との面談などによって決定します。一般社員は入社後すぐは、一番下の階級である「I1」からスタートし、評価されるごとに数字が大きくなっていきます。
一般社員は「I9」が最上位で、マネジメント等級群は数字が無限に増えていくようです。向上心がある人は、昇格を目指して働くことで自然と年収もついてくるようになります。

【階級別】年収の目安
20代は、大卒の一般社員から階級がスタートします。この階級で推定年収600万円程度と言われています。
インディビジュアルコントリビューター等級群の主任やリーダークラスに昇格すると、年収は上がり800万円~1,000万円程度になることもあるようです。

また、40代に差し掛かると、インディビジュアルコントリビューター等級群とマネジメント等級群の左右の階級移動も珍しくありません。
専門家や統括課長クラスになると、年収は1,100万円以上になるようです。
ソニー(SONY)の平均年収は?関連会社も解説!
ソニーグループ株式会社の平均年収は、公式サイトでは大学卒初任給255,000円~(月給)、修士了285,000円~(月給)となっています。
また、2020年度「有価証券報告書」によると、平均年収は約1,057万円です。国税庁の調べによると、日本の平均年収は461万円となっているため、日本平均の倍以上の年収がもらえる計算です。
あくまでも全体の平均年収となるため、あくまでもひとつの参考として知っておくと良いでしょう。
出典:ソニーグループ株式会社「有価証券報告書」
出典:国税庁
ソニー関連会社の平均年収
ソニーはグループの持株会であるため、関連会社によって平均年収が異なります。
具体的にいくつか関連会社を見ていきましょう。
なお、家電事業を営むソニー株式会社、半導体事業のソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社は、ソニーグループ株式会社と同じ初任給を設定しています。
株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント (技術職・事務職・制作) |
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株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント |
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ソニーフィナンシャルグループ株式会社 |
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【職種別】ソニー(SONY)の平均年収
ソニーグループの平均年収は、職種や業種によっても異なります。グループ会社も多いため、どこにどの仕事内容で勤務するかによって、年収に差が出てくるでしょう。ここでは、4つの仕事について紹介します。
デザイナー
正確な年収データは公表されていませんが、インターネット上で調査した口コミの傾向によると、ソニーグループで働くデザイナーの平均年収は、約700万円と言われています。
ソニーグループのデザイナーとして800万円台に到達するのは、35歳前後が多いという口コミの傾向も見られました。この時期から、さらに管理職へ昇進したり、専門家としてステップアップしたり岐路が訪れます。

システムエンジニア
正確な年収データは公表されていませんが、インターネット上で調査した口コミの傾向によると、ソニーグループの社内システムエンジニアの平均年収は約860万円と言われています。
ソニーのシステムエンジニアは、システムの開発や設計、運用だけでなく、サービス内容を考えることがあります。
年収が高い理由として、担当する範囲が広いことやエンジニアとしての技量以外の部分の成績も問われることが考えられます。
マネージャー
マネージャークラスになると、ソニーグループのジョブグレード制では管理職に分類されます。
こちらも正確な年収データは公表されていませんが、インターネット上で調査した口コミの傾向によると、マネージャーの中でも一番階層が低いM6ステージの場合でも年収1,100万円は超えるとも言われています。

一般社員からのステップアップが管理職への道となっており、転職してソニーグループに入社に入る場合は前職での経験が必要です。
セールス&マーケティング
こちらも正確な年収データは公表されていませんが、インターネット上で調査した口コミの傾向によると、ソニーグループのセールス&マーケティングの平均年収は、約960万円と言われています。
ソニーグループでマーケティングに携わりたい場合は、グループ会社のソニーマーケティング株式会社に入る必要があります。
給与は経験に応じて決定するため、実績がある人の場合はさらに高い年収が期待できるでしょう。
ソニー(SONY)グループの年収に対する口コミの傾向
ソニーグループでは、公式サイトで希望職種の仕事内容や給与条件、社員インタビューなどを掲載しています。しかし、社内の意見だけではわからない部分もあるでしょう。
ここでは、ソニーグループの年収に対する口コミの傾向を紹介します。
ソニー(SONY)グループの年収に対する良い口コミの傾向
- 日経企業の中では珍しく、実績重視で給与に反映されていると思う
- 35歳で年収1,000万円超えも珍しくない
- 毎年給与は増えていくし、みなし残業代も高い
ソニーグループの年収に対する良い口コミとしては、若くても成果が評価されて報酬に反映されるというものが多く見られました。
また、30代前半で管理職への昇進があることも珍しくないようで、1,000万円を超える年収を稼いでいる人もいるようです。

ソニー(SONY)グループの年収に対するイマイチな口コミの傾向
- 評価制度も年功序列が捨てきれておらず、昇進が難しい部署があった
- 年収は高いが月収はそんなに高くなく、賞与がなくなったら魅力がなくなる気がする
- 給与が高い人がいる一方で、ずっと一般社員の下の階級の中高年もいる
ソニーグループの中では、まだ年功序列制度が残っている部署もあるようです。その場合、若手は年収が上がりにくいことも考えられます。
また、年収における賞与の割合が高く、月給で考えるとそこまで多くないとの声も見られました。賞与はいつカットされてもおかしくない部分なので、不安がある人も一定数いるようです。

ソニー(SONY)の平均年収が高いのはなぜ?
ソニーグループは、日本の平均年収と比べても年収が高いことがわかります。ソニーの年収が高い理由として、優秀な人材獲得に力を入れいているからだと考えられます。
外資系企業の人気が上がってきている現状では、給与をしっかり払って人材が流出しないように努めているのがわかります。
同業他社も年収を上げている背景もあり、人材確保の競争が激化してくると、さらに年収が上がることも期待できるでしょう。
口コミの傾向からも、給与に対して満足している人が多いことが分かりました。
ソニー(SONY)の平均年収を競合他社と比較!
ソニーグループの平均年収は、同業他社と比べて高いのでしょうか。ここでは、同業他社と比較してみました。
ソニーグループ※1 | 約1,057万円 |
東芝※2 | 約866万円 |
三菱電機※3 | 約807万円 |
パナソニック※4 | 約743万円 |
シャープ※5 | 約743万円 |
キヤノン※6 | 約760万円 |
カメラや家電、半導体を扱う同業他社の平均年収は、700万円台~800万円台となっています。他社と比べるとソニーグループは1,000万円の高さが伺えるでしょう。

ちなみに、同業他社も年収こそソニーグループよりは低いですが、毎年年収を上げていっている傾向にあります。そのため、業界全体で年収の底上げの努力が伺えます。
今後もこの傾向が続けば、ソニーグループの年収も上がっていくことに期待できるでしょう。
ソニー(SONY)への転職を成功させるなら転職エージェントを活用しよう
ソニーグループへの転職は、公式サイトからの応募か転職エージェントを通して行うことができます。
働きながらの転職活動は、時間的にも精神的にも余裕がなくなることから、転職エージェントを利用した転職がおすすめです。

業界に精通しているアドバイザーがいるため、業界の傾向や過去の結果から適したアドバイスを受けられます。
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リクルートエージェントの年収アップ実績
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公開求人数 | 非公開求人数 |
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ユーザー年齢層 | 対象エリア |
20〜50代 | 全国 |
※1:公式サイトの文言によります。
※2:2011年度にリクルートエージェントを利用して転職した方のうち
出典:リクルートエージェント公式サイト
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ユーザー年齢層 | 対象エリア |
20〜50代 | 全国 |
※公式サイトの文言によります。
出典:doda公式サイト
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マイナビエージェントの年収アップ実績
マイナビエージェントは、転職者の年収アップ実績が豊富です。おおよそ20%も年収がアップすることも。
年収交渉は、切り出すタイミングや希望金額の提示の仕方など、細かいところにも気を遣わなければいけません。

公開求人数 | 非公開求人数 |
詳細は公式サイト | 未公開 |
ユーザー年齢層 | 対象エリア |
20〜30代 | 全国 |
※掲載している求人数は、いずれも2022年1月4日時点の情報です。
まとめ
ソニーグループの平均年収は、全国平均年収より高く魅力的に映ります。しかし、高い年収がもらえるということは、それだけ実績を出さなければいけないということです。
転職してすぐなど、実績が乏しい場合は高い年収が期待できないかもしれません。

勤続年数に伴って実績が積み重なったり階級が上がれば年収も上がっていくため、向上心のある人にとっては良い給与体制と言えるでしょう。
なお、自分自身で公式サイトから応募することもできますが、転職を成功させるためには正しい努力が必要です。
記事内ではおすすめの転職エージェントをご紹介したため、自分に合ったサービスを上手く活用しながらソニーグループへの転職活動を進めてみてください。