
公務員には、民間企業にはないさまざまな魅力があります。今の仕事から公務員へ転職を考える方もいるでしょう。
しかし、公務員試験の受験が必要となるなど、求められるスキルが民間企業への転職とは異なります。
今回はそんな公務員への転職について、本当に難しいのか・公務員になるために必要な資格・失敗率が高いと言われている公務員への転職を成功させるおすすめな方法などを詳しく解説します。

目次
公務員への転職は難しい?
公務員への転職を考えている方にとって難易度は気になるところです。ここでは、公務員の種類や職種別に難易度を解説していきます。
公務員の種類と職種
公務員には、国の機関で働く「国家公務員」と地方自治体で働く「地方公務員」の2種類があります。
それぞれは、職種や業務内容・働く場所などが異なっています。
1. 国家公務員
国家公務員には、以下のような職種があります。
- 国税局や各省庁
- 国会や裁判所の職員
- 自衛官
- 刑務官
- 空港管制官
人事院のデータによると、令和2年度の国家公務員数は約58.6万人で、公務員全体の約17.6%を占めています。
その他、省庁や海外や民間企業へ出向する場合も多いです。
2. 地方公務員
地方公務員には、以下のような職種があります。
- 道府県の県庁やハローワークの職員
- 税務署の職員
- 警察官
- 消防士
- 市役所の職員
人事院のデータによると、令和2年度の地方公務員数は約273.9万人で、公務員全体の約82.4%を占めています。
公務員に準ずる仕事
公務員試験を受験しなくても、公務員もしくは公務員に準ずる仕事へ転職できる方法もあります。それは、地方公共団体や財団法人等が募集する転職求人に応募するケースです。
公務員試験を受験しなくても、公務員として働きたい、公務員同様に安定した仕事をしたいという方は、求人を探してみましょう。
社会人経験者を対象にした採用枠は急増している
社会人経験者枠とは、これまでの職務経験がある人のみ受けられる試験を言います。
社会人経験者枠では即戦力が求められるため、今までの知識や経験・自己アピール力が重要です。
公務員の社会人経験者枠が急増している理由
社会人経験者採用試験を実施する自治体数が過去数年間で急増しています。
以前、公務員の社会人経験者枠は大規模な自治体のみに特有の採用形態でした。
このように民間経験者枠が拡大されている今は、公務員へ転職するチャンスと言えるでしょう。
公務員への転職に必要な資格
公務員になるには、公務員試験を受験して合格する必要があります。必要な資格について見ていきましょう。
国家公務員試験と地方公務員試験
そもそも公務員そのものが資格の一種です。 国家公務員試験と地方公務員試験は混同されがちですが、試験内容や実施主体が異なるため、注意しましょう。
国家公務員 | 人事院が実施する試験であり、総合職と一般職に区分されている |
---|---|
地方公務員 | 各地方公共団体が実施する試験であり,その試験の難易度ごとに上級・中級・初級に区分されている |
国家公務員を目指す場合は国家公務員試験を受け、地方公務員を目指す場合は地方公務員試験を受けて合格する必要があります。
公務員試験の時期
公務員試験は基本的に年1回、翌年の4月からの採用を前提に前年の5月~9月頃に実施されます。
そのため、今すぐの転職や、ボーナスをもらったタイミングでの転職、というように、自分のスケジュールだけで転職時期や転職活動時期を決めることはできません。
前もって試験の日程を確認しておき、計画的に進める必要があります。
その他に必要な資格
公務員の中には専門職があり、一般的に資格免許と呼ばれる公務員資格以外の資格が必要になる職種があります。 代表的な職種と業務内容を一部紹介します。
看護師 |
医師の診察にもとづき、診療や治療の補助を行う |
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保健師 | 保険期間などの医療機関で保健指導などの業務 |
獣医師 | 動物のケガや病気の診察・治療、健康管理のサポート、出産のケアなどを行う |
栄養士 | 公立の保育所や幼稚園、児童相談所などで保育業務 |
薬剤師 | 公的な病院や保健所など関係機関で処方せんに基づく調剤や患者への服薬説明 |
司書 | 図書館で図書資料の発注や蔵書管理などを事務的な業務 |
衛生監視員 | 自治体の保健所で地域の食品衛生を管理する |
教員 | 小・中・高校で教員として生徒を指導 |
ひとくちに公務員と言っても、さまざまな職種が存在することが分かるでしょう。

公務員試験に合格するための方法
公務員試験に合格するための主な勉強方法は、以下の3つです。
通学 | 資格試験予備校 |
---|---|
通信講座 | 自宅学習 |
独学 | 市販のテキスト |
公務員試験は独学で公務員試験に合格することも可能ですが、試験範囲が広く、科目数が多いため、効率よく勉強を進めていくことが重要です。
一方、学費を抑えたい方や自分のペースで学習を進めたい方は通信講座や独学が良いでしょう。
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実際にどのくらいの方が年収アップをしているのか、またはどのくらいの金額年収がアップしたのかは、次で見ていきましょう。
公務員転職におすすめの転職エージェント5選
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リクルートエージェントの年収アップ実績
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公開求人数 | 非公開求人数 |
14万2,677件 | 20万834件 |
ユーザー年齢層 | 対象エリア |
20〜50代 | 全国 |
※公式サイトの文言によります。
※2:2011年度にリクルートエージェントを利用して転職した方のうち
出典:リクルートエージェント公式サイト
doda
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dodaは、転職満足度No.1※のユーザー評価が高い無料転職サイトです。

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dodaの年収アップ実績
dodaを通じて転職をした方は、平均56.7万円年収がアップしています。最大アップ額は、440万円です。
※調査期間:2013年1月〜2014年6月にdodaエージェントサービスを利用して転職した方
公開求人数 | 非公開求人数 |
10万8,345件 | 未公開 |
ユーザー年齢層 | 対象エリア |
20〜50代 | 全国 |
※公式サイトの文言によります。
出典:doda公式サイト
マイナビエージェント
- 20代の転職支援実績No.1
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マイナビエージェントは、第二新卒やはじめて転職をする20代に人気な転職エージェントです。
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マイナビエージェントは、女性の転職市場に精通したキャリアアドバイザーも在籍しているため、転職をしたい女性にもおすすめです。
マイナビエージェントの年収アップ実績
マイナビエージェントは、転職者の年収アップ実績が豊富です。おおよそ20%も年収がアップすることも。
年収交渉は、切り出すタイミングや希望金額の提示の仕方など、細かいところにも気を遣わなければいけません。

公開求人数 | 非公開求人数 |
3万1,407件 | 未公開 |
ユーザー年齢層 | 対象エリア |
20〜30代 | 全国 |
※掲載している求人数は、いずれも2021年11月15日時点の情報です。
ニフティ転職
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公務員求人のほかに、学校法人・公共施設・団体職員などの公務員に準ずる求人が探せるのもメリットです。
公務員の公開求人数 |
191件(377,669件) |
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主な機能 |
|
拠点 | 東京 |
運営会社 | ニフティライフスタイル株式会社 |
出典:https://tenshoku.nifty.com/
※2 2021年10月29日時点
公務in
- 公務員求人専用サイトなので探しやすい
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- 資格別・職種別の公務員求人
公務inは、公務員の試験情報や募集求人を掲載している公務員求人・試験情報サイトです。全国の求人から、キーワードで絞って検索できます。
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公務員の公開求人数 |
1,326件(1,326件) |
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主な機能 |
|
拠点 | 東京 |
運営会社 | 株式会社peko |
出典:https://koumu-in.jp/
公務員に向いている人の特徴
せっかく公務員に転職しても向いていない仕事であった場合、仕事が辛い、ストレスで辞めたいなど、悩みを抱える可能性が高くなります。
ここでは、どんな人が公務員に向いているのか、特徴を解説します。
人の話を親身になって聞ける人
窓口業務をはじめとした市民と関わる業務が多いため、コミュニケーション能力は欠かせません。
人の話を親身になって聞く姿勢を見せることがスムーズな対応に繋がります。

物腰が柔らかい人
公務員は部署異動の多い職種であり、3~4年毎に部署が変わります。部署が変わると仕事内容も変わるので、長年公務員として働いていても新人と変わらない部分もあるでしょう。
横暴な人やクレーム気質の人の対応に当たった場合でも、すぐに怒らず落ち着いて対応できる穏やさは武器となります。
地域に貢献したい気持ちがある人
国民生活の発展や維持に関わる仕事を行うため、地域に根差したものが多いです。
財政難や人口減少など、自治体によって抱えている課題もさまざまです。公務員になると、地域の人の声を直接耳にする機会も増えます。

公務員転職に関するよくある質問
国家公務員には、以下のような職種があります。
- 国税局や各省庁
- 国会や裁判所の職員
- 自衛官
- 刑務官
- 空港管制官
人事院のデータによると、令和2年度の国家公務員数は約58.6万人で、公務員全体の約17.6%を占めています。
地方公務員には、以下のような職種があります。
- 道府県の県庁やハローワークの職員
- 税務署の職員
- 警察官
- 消防士
- 市役所の職員
人事院のデータによると、令和2年度の地方公務員数は約273.9万人で、公務員全体の約82.4%を占めています。
まとめ
公務員への転職について、おすすめのエージェントや必要な資格などを詳しく解説しました。社会人経験者枠では即戦力が求められるため、今までの知識や経験・自己アピール力が重要です。
民間経験者枠が拡大されている今は、公務員へ転職するチャンスと言えるでしょう。
人の話を親身になって聞ける人や物腰の柔らかい人が公務員に向いています。自分に合っているかを今一度見つめ直してみてください。
