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レスリング女子日本代表・土性沙羅、東京五輪を語る「頑張ることで恩返しを」

暮らし

 多くの感動が生まれ幕を閉じた東京オリンピック2020。レスリング女子68kg級代表の土性沙羅選手@SARAbump)も東京で雄姿をみせてくれたアスリートの1人だ。5年前のリオデジャネイロで金メダルを獲得し、今回の自国開催でも強豪が揃う重量級で連覇という偉業に挑んだ。

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土性沙羅選手 ©東新住建レスリング部

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 しかし、結果は1回戦敗退――。これまで何度も世界の頂点を極めてきた栄光の裏で、激戦による負傷、新たな戦い方への挑戦など、様々な苦難にも直面した。

 それでも常に周囲からの応援に支えられ「笑顔と感謝」の気持ちで乗り越えることが出来たと語る土性選手。東京大会を振り返り、2度目の五輪を終えた現在の心境の他、自身の性格や趣味、そして20代を駆け抜けている土性選手の夢なども聞くことができた。

連覇への重圧よりも期待に応えたいという思い

――まずは東京オリンピック、おつかれさまでした。大会を終え、現在はどのような生活を過ごしていますか?

土性沙羅(以下、土性):今は休養をとることに専念しています。外をランニングしたり、身体を動かすことはしていますが、レスリングの練習はしていません。そろそろレスリングしたいなと感じてきているので、もう少ししたら道場に行き、練習をしようかなとも思っています。

――自国開催ということもあり、周囲からの期待など、この5年間での重圧は相当なものだったのではないでしょうか?

土性:重圧というよりも、たくさんの方に期待していただいて、応援してもらっていたので、その期待に応えたいという気持ちのほうが強かったです。あとは自国開催ということで私自身も、もう一度金メダルを取りたいと強く思っていた大会でした。

1年の延期も周囲の支えでプラスに

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試合中の土性選手 ©東新住建レスリング部

――プレーオフで東京五輪出場権獲得、その後に開催の1年延期が決まりました(2020年3月)。連覇を目指してきた中での決定だったこともあり、モチベーションの維持など、どのような気持ちでしたか?

土性:昨年は開催まで残り5か月を切った時期に延期が決まりました。(延期決定直後は)やはりモチベーションを保つことが難しい部分もありましたが、皆さんから応援してもらい、支えて下さった方が本当にたくさんいました。その気持ちに応えたいという思いで練習も頑張ることができましたし、1年延期をプラスに捉えられるようになり、モチベーションも保つことができました。

――迎えた東京五輪、1回戦の相手となったストックメンサ選手(アメリカ)は世界選手権王者でもある強豪で、今回も金メダルを獲得しました。土性選手にとっても大会前から最も警戒していた相手でしたか?

土性:私の階級は全ての選手が強く、簡単に勝てる相手は1人もいないのですが、その中でもストックメンサ選手は特に強い選手でした。全日本のコーチたちともストックメンサ選手との対策を練り、自分でもビデオを見たりして、練習に取り組んでいました。

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