水道屋がタピオカ、アパレル事業に進出。“令和のヒットメーカー”が明かす、独自の審美眼
結末は必ず「ハッピーエンド」と決める
1つ目は水道工事業。2つ目は飲食事業。そして3つ目はアパレル事業を展開してきたオアシスライフスタイルグループ。「常になんでも事業になり得る」と思い、衣・食・住の中から常に情報感度高くアンテナを張っているという。
「心からやりたいと湧き出るくらいのものが見つかれば、とことんやりこむ性格なんですよ。『なんで、タピオカ屋やったの?』とよく聞かれるんですが、単純に好きで惚れ込んだから。事業の親和性とかも深くは考えず一度決めたら最後までやりきることを意識しています。
参入領域での成功事例も調べて『自分でもできるかもしれない』と思えれば、やってしまう。最初の水道事業は自分の父親がやっていたわけで、それくらい自分でもできると思いましたね(笑)」
さまざまな事業をヒットさせる関谷氏は“令和のヒットメーカー”と称される。独自の審美眼は「先を見通す力と結末は必ずハッピーエンドと決める」ところにあるという。
「大事なのは何か始めた時に必ずハッピーエンドを思い描くこと。そうしておけば、何が起ころうとどんなに失敗してもやり続けることができる。いろいろ起きることも“エピソード”のひとつに過ぎないと思っています。逆にエピソードが多いほど後に語り草として残るでしょうし、私の場合は書籍を出すことにも繋がった(笑)。この先どうなるかわからないことをいかに楽しめるかだと思いますね」
“ボーダレスウェア”という新市場の開拓
2021年2月16日には「ワークウェアスーツ」というブランド名から「WWS/ダブリューダブリューエス」へと変更し、“ボーダレスウェア”と銘打ち、リブランディングを図った。WWSはどのようなポジションを確立して生き抜いていくのだろうか。
「WWSはスローガンに『Be Borderless』を掲げています。コロナ禍で仕事とプライベートの垣根がなくなったことで、ビジネスにも、カジュアルにも着こなせる『シーンレス・シーズンレス・ファッション』が注目を集めるようになりました。
それには『普遍的であり、かつシンプルで洗練されている』ことが求められる。 “ボーダレスウェア”という新たなカテゴリーを創り、日本発のブランドとして世界で勝負できるよう事業展開していくつもりです」