今、複数のところから借入していて、毎月々の返済が厳しい、もしくは今よりも良い条件で借りたい、そんな時に活用できるとされているのが「おまとめローン」です。
おまとめローンといえば、かつては銀行のカードローンでも利用できました。
しかし銀行の過剰融資が問題視されて以降、メガバンクを中心に自粛の傾向があり、今は案内されていません。
ではどこを利用したらよいのか?最新おまとめローン事情を紹介しましょう。
そもそもおまとめローンのメリットとは
おまとめローンのメリットはまず、今までの借りていた金利よりも低金利で借りることができます。
その結果毎月の利息を減らし、最終的な返済総額を減らすことができます。
例えば現在大手3社から以下の金利条件で借りている場合、一ヶ月あたりの利息について計算してみましょう。
会社 | 借り入れしている金額 | 実質年率(金利) |
---|---|---|
A社 | 40万円 | 18.0% |
B社 | 50万円 | 17.8% |
C社 | 10万円 | 20.0% |
利息の計算方法ですが、一ヶ月あたりの利息を求めるには「借入金額×金利÷365×30=利息分」で算出できます。計算してみましょう。
- A社→40万円×18.0%÷365×30日=5,918円
- B社→50万円×17.8%÷365×30日=7,315円
- C社→10万円×20.0%÷365×30日=1,644円
3社合わせて利息合計は「14,877円」です。
これをおまとめローンを利用することで、金利を下げ、利息分を減らすことができます。例えば、おまとめローンで15%の金利で計算してみます。
100万円×15.0%÷365×30日=12,329円

月々でいうと2,500円程度利息を減らすことができるため、返済回数が増えるほどこの利息差は大きく影響します。
月々の返済額を減らせる可能性もある
また利用するおまとめローン次第ですが、月々の返済額を減らすことも可能です。

毎月の支払いが厳しいため少しでも返済額を減らしたい!と考えている方であれば、おまとめローンを利用するメリットは大きいと言えます。
「おまとめローン」と「借り換えローン」の違いについて
「借り換えローン」という言葉も目にしたことがある方もいるでしょう。
一見すると同じようローンのように思えますが、おまとめローンと借り換えローンの違いは簡単に言うとこうです。
- おまとめローン
→複数の借り入れをおまとめ(一本化)する - 借り換えローン
→1社からの借り入れを低金利なローンに借り換えする
借り換えローンを案内しているところでいえば、楽天銀行スーパーローンが知られるところですが、今借りているローンよりも金利が低いところを選ぶのがポイントです。
おまとめローンも借り換えローンも利用する時には、新規で申し込むこととなるので、審査は必要となることは覚えておきましょう。
おまとめローンの審査は通りやすいのか?
他社の借入をまとめるローンとはいえ、借入件数が多い場合だとおまとめローンの理由は難しくなります。
件数の多い借入をまとめるとなると、ローンの審査が厳しくなります。
これは多重債務状態に陥っている可能性があり、返済が難しいと判断されるからです。
ただこれは一般論であるため、実際には申込してみないとわからないのも確かです。
条件次第で消費者金融のおまとめローンも利用できる
実は消費者金融でもおまとめローンを扱っています。

本来、消費者金融からの借入は総量規制の対象となりますが、おまとめローンは別です。
消費者金融のおまとめローンを利用する際、借り入れしている金利よりも低い金利で借りることができるのであれば、総量規制に関係なく、借り入れを一本化できます。
おまとめローンに積極的だったのが総量規制の縛りがない銀行カードローンでした。
しかし現在ではおまとめローンや借り換えローンは案内していません。
現状でおまとめローンを考えるなら、消費者金融のおまとめローンを検討すべきでしょう。
大手消費者金融のおまとめローンについて
おまとめローンを取り扱っている、大手消費者金融を見てみましょう。
会社名 | 利用方法 | 実質年率 | 利用限度額 | 保証人 | 他社への返済 | 利用に必要な物 |
---|---|---|---|---|---|---|
プロミスおまとめローン | 無人契約機、WEB申込 | 6.3%~17.8% | ~300万円 | 不要 | プロミスから直接返済 | 本人確認書類収入証明書 |
アコム借り換え専用ローン | 無人契約機、店頭窓口にて | 7.7%~18.0% | 1万円~300万円 | 不要 | アコムから直接返済 | 本人確認書類収入証明書 |
アイフルかりかえMAX | 無人契約機、店頭窓口、郵送にてWEB申込 | 3.0%~17.5% | 1万円~500万円 | 不要 | アイフルから直接返済される場合がある(※) | 本人確認書類収入証明書他社借入がわかる書類 |
ちなみにアイフルには「おまとめMAX」というおまとめローンがあります。

これは現在アイフルで借りていて、他社からも借りている方専用のおまとめローンです。

アイフルのおまとめMAXでは他社の借入状況を判断できる書類、例えば借り入れの残高がわかるもの(明細書等)の提出が必要となります。
おまとめローンを利用する時に必要な物
おまとめローンを利用する際は収入証明書や本人確認書類が必要です。
提出する収入証明書は各社、ほぼ同じです。
収入証明書として認められるもの |
---|
源泉徴収票、給与明細書、所得・課税証明書 |

本人確認書類は各社で微妙に異なるため、提出する物は事前に確認しましょう。
会社 | 提出する本人確認書類 |
---|---|
プロミス | 運転免許証、パスポート、健康保険証&住民票 |
アコム | 運転免許証、個人番号カード、顔写真がない証明書の場合は住所を確認できる書類を提出する(住民票、公共料金の領収書、納税証明書など) |
アイフル | 運転免許証、パスポート、個人番号カード、住民基本台帳カードなど |

おまとめローン、借り換えローンを考えているならこれらの書類等は事前に用意しておきましょう。
おまとめローンの返済について
おまとめローンは返済専用のローンとなるのが一般的です。おまとめローンで融資されたお金は借り入れしている他社への返済に充てることが条件となります。


他社への返済は本人に代わり、おまとめローンを契約した会社から直接返済されるケースがほとんどです。
おまとめローンを利用するならどこが良いのか
申し込み~契約までの流れでいえば、プロミス、アコム、アイフルともに大きな差ありませんが、プロミスとアイフルであれば、インターネット申し込み(WEB申込)ができます。
近くに自動契約機がない場合や申し込みに行く時間がない方であれば、WEB申込が利用できるプロミス、アイフルは使い勝手が良い消費者金融です。
プロミスのおまとめローンの場合

公式サイトにはプロミスの自動契約機で申し込みとありますが、実はWEB申込でもおまとめローンに申し込みできます。
手順としては申し込み後、審査結果次第で通常のフリーキャッシング、もしくはおまとめローンか、プロミスから提案があります。
これは申し込み後に行われる審査で、ご自身の借入状況を把握する(※)ためです。
もし他社の借入がある場合で、おまとめローンが利用できると判断されれば、プロミスからおまとめローンが案内されます。
ただしおまとめローンを希望している場合、申し込みしてから10分後にプロミスへ電話しましょう。

おまとめローンを利用できるかは審査次第となりますが、審査通過後は自動契約機にて、契約するという流れで利用できます。
アイフルのかりかえMAXの場合

アイフルの場合、通常申し込み後にアイフルに連絡する、もしくは公式サイトの借り換えMAX等のページから申し込みが必要です。
また契約自体はプロミス同様、自動契約機か店頭、もしくは郵送契約で行います。
まとめ!おまとめローンをするなら今はここを選ぶ!
おまとめローンを利用し返済していきたければ、プロミスを選ぶべきでしょう。
理由は他社からの借り入れをプロミスが清算、あとはプロミスに返済していく仕組みだからです。
アイフルの場合ですと、現在の借り入れ先へ直接返済しません。
つまりおまとめローンを契約した後に融資されたお金はまず本人に渡されてから、ご自身で他社へ返済しなければなりません。
融資されたお金を確実に返済に充てたければ、プロミスのほうがおまとめローンとしては適しているといえるからです。