カードローンを利用するには審査通過が必要不可欠です。
カードローンの審査は「安定した収入」があるかどうかを主に見ています。
そのため、パート・アルバイトの方でも勤務実績が十分あれば「安定した収入がある」とみなされ審査通過に期待できます。
ただ「安定した収入」の基準は各カードローンによって異なっているため、必ずしもパート・アルバイトといった方が審査通過できる訳ではありません。
また、カードローンの審査では「信用情報」と「属性情報」という2つの個人情報も見ています。
したがって、カードローンの審査通過のためには「安定した収入」「信用情報」「属性情報」といったことを十分理解して申し込むことがポイントです。
この記事では、カードローンの審査で見られやすいポイントや審査基準について詳しく紹介していきます。
カードローンの審査を通りやすくするコツなども併せて紹介、審査通過に不安を感じるのであれば、ぜひ本記事を一読してみてください。
カードローンの審査基準は一切公開していない|消費者金融だからといって審査が甘いわけではない
カードローンに初めて申し込む方にとっては、どのようにして審査が行われ、どのような審査基準になっているのか、やや気になるかも知れません。
結論から言えば、カードローンでは審査の内容や基準は一切外部に公開していません。

アイフルやプロミスといった大手消費者金融をはじめ、銀行や信用金庫、中小企業のカードローンなど、全てのカードローンにおいて審査の内容や基準は非公開です。
そのため「年収がこのくらいあればカードローンの審査に通る」または「審査に通りやすい」といったことは、審査の担当者でもない限り断言できません。
また、カードローンの審査基準などは会社ごとで異なるため「銀行のカードローンだから審査が厳しい」「消費者金融のカードローンだから審査が甘い」ということもありません。
そもそも審査が甘いカードローンというものは存在しておらず、審査の段階で「返済能力が無い」と判断されてしまえば、多くの場合で審査に落とされます。
カードローンの審査は「安定した収入」があるかどうかを主に見られる
カードローンでは審査基準を一切公開していませんが、申込条件には「安定した収入(定期的な収入)」といった文言が目立ちます。
大手カードローンの公式サイトを見てみても、以下のように申込み条件には「安定した収入(定期的な収入)」といった文言が明記されています。
カードローン | 公式サイトの申込条件(一部抜粋) |
---|---|
アイフル | 定期的な収入と返済能力を有する方 |
プロミス | お申込みいただける方の条件は、 年齢18歳以上69歳以下※₁のご本人に安定した収入のある方です |
SMBCモビット | 年齢満20歳以上69歳以下の安定した定期収入のある方 |
楽天銀行スーパーローン | お勤めの方で毎月安定した定期収入のある方 |
三井住友銀行カードローン | 原則安定した収入の方 |
三菱UFJ銀行カードローン | 原則安定した収入があるお客さま |
※₁ 申込時の年齢が18歳および19歳の場合は、収入証明書類の提出が必須となります。
※₁ 高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)は申し込みできません。
そのため、カードローンの審査を通すには、安定した収入があるかどうかがポイントと言えます。
より本質的に言えば、カードローンにおいての審査通過には安定した収入が必須条件です。
安定した収入は、利用者の返済能力に直結します。
仮に無職などで安定した収入を得ていない方の場合には、カードローンではなく他の借入方法を検討してみましょう。
そもそも安定した収入とは|パート・アルバイトでも安定した収入とみなされる
そもそも安定した収入とは、「どのような収入でどのくらいの金額を言うのか」気になるところです。
各カードローンの申込条件には「安定した収入(定期的な収入)」と明記されていますが、具体的な金額などは記載されていません。
ただカードローンはパート・アルバイトの方でも契約できる場合が多く、正規雇用でなくても「安定した収入を得ている」と判断してくれます。

各カードローンの公式サイトにも、パート・アルバイトでも申し込める、または契約できる旨の記載があります。
カードローン | パート・アルバイトの契約について(一部抜粋) |
---|---|
アイフル | お仕事(パート・アルバイト可)をはじめられた後、お申込みいただけます。 |
プロミス | 主婦や学生でもパート・アルバイトなど安定した収入のある方はご審査のうえご利用が可能です。 |
SMBCモビット | アルバイト、契約社員、パート、自営業者の方も利用可能です。 |
楽天銀行スーパーローン | パート・アルバイトの方、及び専業主婦の方は60歳以下 |
三菱UFJ銀行カードローン | Q.パート・アルバイトは申し込みできますか?A.原則安定した収入がある方であれば、お申込可能です。 |
そのため、パート・アルバイトの方でも安定した収入と判断されると、審査に通る可能性があり、年収の3分の1以下のの借り入れが期待できます。
消費者金融のカードローンでは年収の3分の1までしか借りられず、これを「総量規制(そうりょうきせい)」といいます。
- 貸金業者(消費者金融)に対する法律(※銀行や信用金庫のカードローンは対象外)
- 年収の3分の1までしか貸してはいけない
- すべての借入残高が総量規制の範囲になる
銀行のカードローンには総量規制はありませんが、自主規制を行っているため、消費者金融と同様に概ね年収の3分の1程度を借入希望額としておくほうがいいでしょう。
「安定した収入=年収が高い」わけではない
カードローンの審査では、安定した収入があるかどうかが大きく見られますが「安定した収入=年収が高い」ということではありません。
例えば株や投資などで大きな利益を上げていたとしても、それだけではカードローンの審査に通らない場合があります。
また、いくら年収が高くても毎月の手取りにバラツキがあると、カードローンの審査に通らないことが予想されます。
カードローンの審査に通過するためには、年収が高いことよりも、毎月の収入を継続的に安定して確保していることが重要です。
カードローン会社としても、たとえ年収が高くなくても、毎月安定した収入を得ている方のほうが安心して貸し出せます。
つまり、一般的な会社員や公務員といった方であれば審査通過は可能であり、パート・アルバイトの方でも勤務実績が極端に短い場合でもなれば、同じく審査通過には期待できます。
「信用情報が悪い」と安定した収入があっても審査落ちの可能性がある
カードローンの審査では安定した収入の他にも「信用情報」も確認されます。
信用情報とは、カードローンやクレジットカードといった信用取引で発生した、申込履歴や借入金額などの個人情報のことです。

カードローンやクレジットカードを利用すると、申込履歴や借入金額の他にも、返済履歴や返済状況なども信用情報として一定期間(6ヶ月間・5年間)記録されます。
カードローン会社は申込者の信用情報を確認することで、その人の信用性や返済能力などを判断します。
そのため、過去にカードローンやクレジットカードで返済遅延などを起こしていると、仮に安定した収入があったとしても、審査に落ちる可能性があります。
カードローンの審査では信用情報機関を通して信用情報を確認している
カードローン会社は、以下のような信用情報機関に加盟しています。
カードローン | 加盟先(提携先)信用情報機関 |
---|---|
アイフル | JICC CIC |
プロミス | JICC CIC |
SMBCモビット | JICC CIC 全国銀行個人信用情報センター |
楽天銀行スーパーローン | JICC CIC 全国銀行個人信用情報センター |
三井住友銀行カードローン | JICC CIC 全国銀行個人信用情報センター |
三菱UFJ銀行カードローン | JICC CIC |
主にJICCやCICといった信用情報機関を通して、カードローン会社では申込者の信用情報を確認しながら審査を進めて行きます。
そして、信用情報機関に記録されている信用情報は以下のものになります。
信用情報 | 項目 | 保有期間 |
---|---|---|
申込情報 | 氏名、生年月日、郵便番号電話番号、商品名など | 6ヶ月間 |
クレジット情報 | 契約日、支払回数、契約額(利用可能枠)、 出金額、入金額、残高、遅延の有無、異動の有無など | 5年間 |
利用記録 | 利用日、利用目的、利用会社など | 6ヶ月 |
信用情報のなかでも審査の可否に直結しやすいのは「クレジット情報」です。
クレジット情報には、過去5年間に利用したカードローンやクレジットカードの返済履歴などがすべて記録されています。
そのため、過去5年以内に返済遅延などを起こしている場合には、その情報がカードローン会社に把握されてしまい、審査に通らない可能性があります。
信用情報(借入残高)は総量規制にも影響する|消費者金融からは年収の3分の1までしか借りられない
信用情報にはカードローンの借入残高などが記録されているため、すでに消費者金融から借り入れしている場合は「総量規制」にも影響します。
前述の通り、総量規制とは貸金業者に対する法律のことです。
貸金業者は総量規制により、申込者の年収の3分の1までしか貸せません。
また、総量規制は現状の借入残高を合算したものが対象範囲となるため、すでに他のカードローンから年収3分の1を借りている場合には、貸金業者(消費者金融や信販会社)のカードローンからは借りられません。
そのため、すでにカードローンやクレジットカードのキャッシングを利用している場合には、消費者金融のカードローンの審査が通らない、または希望している金額を借りられない可能性があります。
ちなみに総量規制は貸金業者に対する法律のため、銀行のカードローンであれば年収の3分の1を超える借り入れが可能です。
ただ、銀行のカードローンでは都市銀行を筆頭に、過剰貸付に対する自主規制を行っているため、年収の3分の1程度を目安に借入希望枠を提示するほうがいいでしょう。

三菱東京UFJ銀行など大手3銀行が、過剰な貸し付けが社会問題になっているカードローンについて、自主規制の強化に乗り出したことが27日、分かった。
引用元:SankeiBiz公式サイト(大手3銀行、カードローン自主規制強化 融資上限引き下げも)より
ちなみに、クレジットカードのショッピング利用や住宅ローン、マイカーローンといったローンは総量規制の対象外です。
仮にクレジットカードのショッピングや住宅ローン、マイカーローンで年収の3分の1を超える借り入れがある場合でも、カードローンの審査には影響しません。
カードローンの審査は「属性情報」も審査される
その他のカードローンの審査で見られるものには「属性情報」もあります。
属性情報とは「年齢」「年収」「勤務先」「勤続年数」「勤務形態(正社員・アルバイト)」「家族構成」「居住年数」など、その人の社会的な属性の指標となる個人情報のことです。
カードローンの審査ではこれらの属性情報をスコアリングシステムによって自動的に審査しており、返済能力の有無や融資限度額などを瞬時に判断します。
属性情報による審査もカードローン会社によって基準は異なり、また基準内容なども一切公開していません。
ただ、一般的に見ても属性情報の審査で有利となる方はある程度予想できます。
例えば勤続年数で見てみると、1ヶ月だけしか勤めていない方よりも、10年以上と勤続年数が長い方のほうが、返済能力が高く見られることが予想されます。
また勤務形態ではパート・アルバイトの方よりも正社員や公務員、中小企業よりも大企業に勤務している方のほうが審査で有利になる可能性があります。
属性情報は各カードローンの申込フォームから分かる
カードローンの属性情報は、申込フォームを確認することで何を見ているのかが分かります。
アイフルの申込フォームを例にすると、主に以下のような項目を記入するように求められ、これらが属性情報として審査されます。
記入項目 | 記入事項 |
---|---|
申込金額 | 希望限度額(1〜800万円)、利用目的(生活費or事業資金) |
申込者情報 | 氏名、生年月日、性別、結婚有無、扶養家族、メールアドレス、運転免許証の有無 |
自宅情報 | 住所、電話番号、住居形態、毎月のローン(家賃)、入居年月、同居人の有無 |
勤め先情報 | 勤務先名、勤務先の電話番号、雇用形態、保険証の種別、 業種、会社規模(正社員の人数)、給料日、入社年月、税込年収、副業の有無 |
他社借入金額 | 他社のカードローンやクレジットカードのキャッシングの借入金額 (クレジットカードのショッピング、住宅ローン、マイカーローンは除く) |
アイフルの申込フォームを見てみると「勤め先情報」が他の記入項目と比べてもやや多くなっていることが分かります。
このことから、カードローンの審査では申込者の年収金額や収入源について、他の属性情報よりもシビアに見ていることがわかります。
ここまでをまとめるとカードローンの審査では主に「安定した収入」「信用情報」「属性情報」といったことを見ています。
したがって、カードローンの審査を通りやすくするには、これら3つのことを念頭に申し込むことがポイントです。
以下でカードローンの審査を通りやすくするコツを詳しく解説しているので、審査通過に不安を覚える方はぜひ参考にしてみてください
これでカードローンの審査も怖くない|審査を通りやすくする10のコツ
カードローンの審査を通りやすくするコツは以下の10個です。
- パート・アルバイトの方の場合には3ヶ月以上は勤務実績を作ってから申し込む
- カードローンは複数同時に申し込まず1社ずつ申し込む
- 申し込む前に直接オペレーターに相談してみる
- すでに他社から借りている場合には借入残高を少しでも減らす
- 年収に見合った借入希望額を記入して申し込む
- 一度審査落ちしたカードローンには6ヶ月以上期間を空けてから申し込む
- 返済遅延・債務整理を起こしている場合は5年経過してから申し込む
- 信用情報に不安がある方人は信用情報機関に情報開示してみよう
- 在籍確認を取れるよう準備しておく
- カードローンの公式サイトにある「簡易審査(診断)」を活用する
さまざま書かれてありますが、主に「安定した収入」「信用情報」「属性情報」といった、これまで紹介したことが関連しています。
カードローンの審査を通すためにも、それぞれのコツを見ていきましょう。
パート・アルバイトの方の場合には3ヶ月以上は勤務実績を作ってから申し込む
カードローンはパート・アルバイトの方でも契約できますが、あまりにも勤務実績が短いパート・アルバイトの方の場合には審査通過に期待できません。
大手消費者金融のアイフルの公式サイトには以下のように記載があります。
最低でも数ヶ月以上は、同じ勤務先に勤務した状態を継続し、審査に臨みましょう。
引用元:アイフル公式サイト(カードローンで審査落ちする原因とは?勤続年数があまりにも短かった)より
アルバイト期間が1ヶ月にも満たない場合は、審査に通過できない可能性が高いと言えます。
引用元:アイフル公式サイト(アルバイトを始めたばかりの人でも消費者金融から借入できる?)より
ひとつの目安として、3ヶ月~半年の勤続年数を目指しましょう。その後、必要であれば申込をしてください。
引用元:アイフルひろば(アルバイトを始めたばかりの人でも消費者金融から借入できる?)
パート・アルバイトの方の場合には、正規雇用の方と比べると審査の面でやや不利になることが予想されるため、勤務実績が1ヶ月など極端に短い場合は審査基準を満たせない可能性があります。
パート・アルバイトの方の場合には、最低でも3ヶ月以上は勤務実績を積んでからカードローンに申し込むほうがいいでしょう。
カードローンは複数同時に申し込まず1社ずつ申し込む
カードローンに申し込む場合には、複数同時に申し込もうとせず、1社ずつ申し込みましょう。
審査に通りたいからといって、3社4社と複数のカードローンへ同時に申し込む方もいますが、かえって審査に悪影響を及ぼしてしてしまう場合も。
アイフルや大手カード会社のJCBの公式サイトは、それぞれ以下のような記載があり、複数のカードローンに申し込む数が多すぎると、審査に何らかの影響を与えることを示唆しています。
複数社のカードローンへ同時に申込をしてしまうと、審査落ちの原因となります。
引用元:アイフル公式サイト(カードローンで審査落ちする原因とは?・複数社のカードローンへ同時に申込をしている)より
複数のカードローンに申し込んでいるからといって、必ず審査に影響するというわけではありません。ただし、その数が多すぎると、審査に何らかの影響を与える可能性があります。
引用元:JCB公式サイト(複数申し込みが審査に影響を与えるかもしれない理由)より
これら複数の申し込みがどのように審査に影響するのか?もカードローン会社によって異なるため基準は分かりません。
ただカードローン会社の立場からすると、複数のカードローンに同時に申し込む行為が「他に多額の借金があるのではないか」「自転車操業に陥っているのではないか」など、きちんと返済してくれないと判断される可能性があります。
また、カードローンの審査では現状どのカードローンに申し込みしているのか、信用情報機関を通してリアルタイムで分かってしまいます。
新規申し込みの審査の段階で、カードローン会社は、申し込みをした人がほかにどんなカードローンを申し込んでいるか、もしくは使っているかどうかを把握しています。
引用元:JCB公式サイト(複数申し込みしていることは把握されている) より
審査の期待値を少しでも上げるためにも、複数同時に申し込もうとせず、1社にターゲットを絞って申し込みしましょう。
申し込む前に直接オペレーターに相談してみる
カードローンの審査通過に不安がある方であれば、申し込む前に電話で直接オペレーターに相談してみるのがおすすめです。
アイフルの公式サイトにも「審査に落ちるかもしれないと不安を感じている方は、申込前に専用ダイヤルから相談をしてみるのが良いでしょう」との記載があります。
引用元:アイフル公式サイト(アルバイトを始めたばかりの人でも消費者金融から借入できる?・申込前に相談をする)より
すべてのカードローンではありませんが、事前に直接電話で相談することで勤務実績が短いパート・アルバイトの方でも柔軟に対応してくれる場合があります。
特にアイフルには「はじめてのお申込み専用ダイヤル」があるため事前相談がしやすく柔軟な対応も期待できるため、勤務実績が短い方にはおすすめのカードローンと言えます。
すでに他社から借りている場合には借入残高を少しでも減らす
すでに他のカードローンから借り入れしている方の場合には、借入残高を少しでも減らしてから申し込むほうがいいでしょう。
消費者金融のカードローンには総量規制があり、年収の3分の1を超える借り入れはできないため、他社から借り入れしていると審査に通らない場合があります。
アイフル公式サイトにも以下のように記載されています。
年収に対して既に、多くの金額を他の金融機関で借りている場合には、審査に通過することは難しくなります。
引用元:アイフル公式サイト(カードローンで審査落ちする原因とは?)より
また銀行のカードローンは総量規制対象外ですが、自主規制を行っているため、消費者金融のカードローンと同様に、できるだけ借入残高は減らしてから申し込むほうが審査に通りやすくなる可能性があります。
年収に見合った借入希望額を記入して申し込む
年収に見合った借入希望額を提示することも、カードローンの審査通過のポイントになります。
前述しているように消費者金融で借りられる金額は、ご自身の年収の3分の1が上限です。
そのため、年収300万円の方が借入希望額を200万円にしても審査には通りません。
年収300万円の方が消費者金融のカードローンで借りられる金額は100万円までです。
アイフル公式サイトにも以下のように、借入希望額に対して年収が低い場合には、審査通過が難しい旨の記載があります。
借入希望額に対して収入が低すぎる場合も、審査に通過することは難しいでしょう。
引用元:アイフル公式サイト(カードローンで審査落ちする原因とは?・借入希望額に対して収入が低すぎる)より
一度審査落ちしたカードローンには6ヶ月以上期間を空けてから申し込む
カードローンの審査に落ちた後に、同じカードローンにもう一度申し込む場合には、最低でも6ヶ月以上は期間を空けてから申し込みましょう。
なぜなら、信用情報機関に記録されている過去のカードローンの申込情報は6ヶ月間保管されているため、審査落ちした申込者であることがカードローン会社に把握されるためです。

アイフル公式サイトにも、一度審査落ちしたカードローンに申し込む場合には6ヶ月以上の期間を空けることで、審査に通りやすい旨が記載されています。
期間を空けて同じカードローンに申込むことで、お金を借りることができる可能性があります。審査に落ちてから、6ヶ月以上の期間を空けて再度申込をしてみましょう。
引用元:アイフル公式サイト(カードローンで審査落ちする原因とは?・同じカードローンに再申込)より
こちらは消費者金融や銀行に関わらず、どのようなカードローンにおいても審査落ちしたカードローンは6ヶ月以上期間を空けてから再度申し込むほう方が得策です。
返済遅延・債務整理を起こしている場合は5年経過してから申し込む
信用情報には返済遅延や債務整理の有無などが過去5年間にさかのぼって記録されてあります。
また、返済遅延が61日以上または3ヶ月以上の場合には、「異動」として信用情報に表示されてしまい、こちらも5年間は信用情報として記録されてしまいます。

異動として表示されてしまうケースは他にも以下のものがあり、カードローンの審査においては悪影響を与えます。
- 返済日より61日以上または3ヶ月以上の遅延がある
- 利用者に代わって保証会社が返済している
- 裁判所が破産を宣告(破産手続開始が決定)した
そのため、過去5年以内にカードローンやクレジットカードで返済遅延や異動を引き起こしている場合には、それらの履歴がすべて審査に反映されてしまいます。
ただ返済遅延や異動がある方でも、5年経過すれば信用情報から削除されるため、発生日から5年間以上待って申込めば審査に反映されることはありません。
過去にカードローンやクレジットカードで返済遅延や異動を引き起こしている場合には、発生日から5年経過してから申し込むほうがいいでしょう。
信用情報に不安がある方は信用情報機関に情報開示してみよう
過去に返済が遅れた記憶があるなど、信用情報に不安がある方は、ご自身で信用情報を取り寄せ、確認してみましょう。
信用情報機関に記録されている信用情報は、情報開示することで確認できます。
「信用情報開示申込書」をダウンロードして「ゆうちょ銀行の定額小為替証書(1,000円)」と「本人確認書類2点(コピー可)」をそれぞれまとめて「郵送開示センター」に郵送することで申請可能です。
- 信用情報開示申込書(公式サイトからダウンロード可)
- ゆうちょ銀行の定額小為替証書(1,000円)
- 本人確認書類2点(コピー可)
郵送開示センターに申請すれば、約10日後には信用情報が自宅に送付され、すぐに確認できます。
過去に返済遅延などを起こし審査通過に不安がある方などは、信用情報機関に情報開示をして一度確認してみるほうがいいでしょう。
在籍確認を取れるよう準備しておく
通常、カードローンの審査では「在籍確認」が行われます。
在籍確認とは、申込者が記入した勤務先情報が正しいか、本当にその勤め先に在籍しているのかを確認することです。
在籍確認の方法は主に電話で行われることが多く、カードローンのスタッフが直接申込者の勤め先に電話をし、在籍の有無を審査します。
在籍確認の際に「電話に誰も出ない」「電話が通じない」など、在籍確認が取れない場合には、いくら安定した収入があってもカードローンの審査には通りません。
在籍確認の電話は申込者本人が対応しても問題はないため、会社の規模が小さい場合や人手が少ない場合には、自分で在籍確認の電話を取れるよう準備しておくのも一つです。

また、カードローンのなかには会社名記載の保険証や給与明細書といった収入証明書類を提出することで在籍確認をとれるところがあります。
当サイトが過去に行った電話調査によれば「収入証明書類のみで在籍確認が行える」と分かったのは、以下のカードローンです。
消費者金融カードローン | アイフル(在籍確認は原則していない) プロミス ※₁ SMBCモビット ※₂ レイクALSA オリックスvipローンカード アコム |
銀行カードローン | 三井住友銀行カードローン 三菱UFJ銀行カードローン auじぶん銀行カードローン PayPay銀行カードローン |
※₂ SMBCモビットはWEB完結なら書類で在籍確認できます。
これらのカードローンであれば、源泉徴収票や給与明細書といった収入証明書類の提出のみで、在籍確認を行ってくれる可能性があります。
また、カードローンによっては、会社名記載の健康保険証でも在籍確認を行ってくれるところもあります。
収入証明書類のみで在籍確認を済ませたい場合には、申込後すぐにカードローンのコールセンターに電話で相談しましょう。
カードローンの公式サイトにある「簡易審査(診断)」を活用する
カードローンの公式サイトには、簡易的に審査を診断できる「簡易審査(診断)」の機能があります。
カードローン | 簡易審査(診断) |
---|---|
アイフル | 1秒診断 |
プロミス | お借入シミュレーション |
SMBCモビット | お借入診断 |
アコム | 3秒診断 |
三井住友銀行カードローン | お借り入れ10秒診断 |
アイフルを例にすると1秒診断があり「年齢」「雇用形態」「年収」「他社借入金額」をそれぞれ入力するだけで、簡単に審査通過の期待値がわかります。
実際に診断してみると、以下のように年収が300万円でも雇用形態が無職の場合には「お借入れができません」という診断がでました。
年齢 | 雇用形態 | 年収 | 他社借入金額 | 診断結果 |
---|---|---|---|---|
20〜60歳以上 | 無職 | 300万円 | 0円 | お借入れができません |
一方、年収10万円でもパート・アルバイトの方であれば「ご融資可能と思われます」といった診断結果が出ました。
年齢 | 雇用形態 | 年収 | 他社借入金額 | 診断結果 |
---|---|---|---|---|
20〜60歳以上 | パート・アルバイト | 10万円 | 0円 | ご融資可能と思われます |
また、他社借入金額がある場合でも、以下のように年収の3分の1以下であれば、審査通過は期待できます。
年齢 | 雇用形態 | 年収 | 他社借入金額 | 診断結果 |
---|---|---|---|---|
20〜60歳以上 | 正社員 | 300万円 | 80万円 | ご融資可能と思われます |
20〜60歳以上 | 正社員 | 300万円 | 100万円 | お借入れ可否を判断できませんでした |
パート・アルバイトの方でも同様に、他社から借り入れしていても、金額が年収の3分の1であれば、同じく審査通過には期待できます。
年齢 | 雇用形態 | 年収 | 他社借入金額 | 診断結果 |
---|---|---|---|---|
20〜60歳以上 | パート・アルバイト | 200万円 | 50万円 | ご融資可能と思われます |
20〜60歳以上 | パート・アルバイト | 200万円 | 100万円 | お借入れ可否を判断できませんでした |
こちらはアイフルの簡易審査の結果のため、たとえ同じ条件でも他のカードローンの簡易審査では、どのような結果になるのかは分かりません。
ただ審査に不安を感じている方であれば、前もって公式サイトにある簡易審査を活用してみることをおすすめします。
カードローンの審査に落ちしてしまう原因は他にもある|申込内容や必要書類は不備なく正確に提出しよう
カードローンは「安定した収入」や「信用情報」が良好であれば審査通過に期待できます。
ただ、安定した収入や信用情報が良好でも審査落ちしてしまうケースがあります。
続いて、その他の理由でカードローンに審査落ちしてしまうケースをいくつか見ていきましょう。
そもそも「安定した収入」として判断されなかった
自分自身は「安定した収入を得ている」と確信を持って申し込んだとしても、カードローン会社からは「安定した収入ではない」と判断されれば、審査に落ちます。
仮に一定の収入を得ている個人事業主やフリーランスの方でも、月々の収入に大きなバラツキがある場合は安定した収入があるとは判断してもらえません。
また、A社のカードローンでは「安定した収入を得ている」と判断されても、B社のカードローンでは「安定した収入を得ていない」と判断されてしまうなど、同じ申込内容でも安定した収入の審査基準はカードローンごとで異なります。
申込内容や必要書類にミスや不備がある
申込フォームへの記入や必要書類に不備がある場合には、それが原因で審査落ちしてしまう場合もあります。
例えば、勤務先の住所や電話番号などが間違えていた、必要書類が最新のものでなかった場合には、審査落ちしてしまう可能性があります。
申し込みフォームへの記入や必要書類を提出する際には、内容にミスや不備がないかよく確認してから提出しましょう。
年齢条件を満たしていない
国内のカードローンは「満20歳以上」でなければ契約できません。
一部のカードローンでは親の同意書を提出することで契約できる学生ローンなどもありますが、一般的なカードローンの申込年齢は満20歳からです。
そのため、18歳や19歳といった未成年の方が申し込んでも、審査に通ることはありません。
また、カードローンには年齢の上限もあり、こちらは各カードーローンによって異なっています。
大手消費者金融のアイフルの年齢上限は69歳までですが、楽天銀行スーパーローンの年齢上限は62歳までです。
参照元:アイフル公式サイト(カードローンは何歳から何歳まで申込めるの?)、楽天銀行公式サイト(カードローンにお申込いただける方)
一般的にカードローンは60歳以上でも利用できる場合が多いですが、年齢上限を超えていると同じく審査には通りません。
申込内容を偽って記入している
申込内容を偽って記入することも審査落ちの原因となります。
アイフル公式サイトには以下のような記載があります。
虚偽の情報にて申込をした場合は、発覚した時点で審査落ちの対象となります。
引用元:アイフル公式サイト(カードローンで審査落ちする原因とは?・申込時に嘘の情報を提出した)より
例えば、年収を実際よりも多く貰っているように上乗せして記入したり、勤務先を上場企業など他の有名な会社名で記入するなど、これらの行為をすると審査落ちの原因となります。
また、虚偽情報として判断されると、そのカードローンに二度と申し込みできなくなってしまう可能性もあります。
さらに、単純な記入ミスでも虚偽情報と判断されてしまうことも考えられるため、申込内容は正確に間違えないよう記入することが重要です。
カードローンの審査のまとめ|3つの審査基準をセルフチェックしてから申し込もう
カードローンの審査で見られるポイントは、主に「安定した収入」「信用情報」「属性情報」の3点です。
これら3つの審査基準のうちのどれか1つでもマイナス要素があると、審査落ちしてしまう可能性があります。
ただ裏を返せば、これら3つの審査基準を満たしてさえいえれば、カードローンの審査通過は大きく期待できるということです。

カードローンに申し込む前には、ご自身で「安定した収入」「信用情報」「属性情報」にマイナス要素がないか、事前にセルフチェックしてみることがポイントです。
今回紹介しているカードローンの審査を通りやすくする10のコツを参考にするなどして、気になるカードローンに申し込んでみてください。