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不動産営業マンが「TikTokで20件以上の契約を獲得」。お客の心をつかむ術

ビジネス

 現在、すでに多くの企業がSNSに広告を出したり、企業のアカウントをつくってSNSを集客ツールとして活用しています。しかし、TikTokを「営業ツール」として活用することで、契約に至るケースも出ているという話を聞いたことのある人はそう多くないのではないでしょうか。

不動産賃貸

画像はイメージです

 TikTokでわずか30秒程度の動画で物件を紹介することで、なんと賃貸契約を数十件獲得している若手不動産営業マンの驚きの営業戦略を紹介します(以下、TikTok公式note編集部が行ったインタビューをもとに構成)。

賃貸物件の契約に至ったのは20件以上

 まずご紹介するのは、TikTokのフォロワー数7000人以上を抱えるスタイリー不動産(@stylee.estate)のけんちょびさん(21歳 ※所属、年齢は取材当時)。通常の不動産営業と言えば、SUUMOやホームズなどのポータルサイトに物件を紹介するのが一般的です。なぜTikTokで物件を紹介することにしたのでしょうか。

「2020年3月以降、コロナの影響もあり、店舗にいらっしゃるお客さんが減りはじめていました。当然、内覧もしにくい。見込み客自体が減っているため、物件の契約まで至るケースはほとんどなくなってしまいました。そこで、内覧のついでにスマホで撮った物件動画をなんとなくTikTokにアップしたんです」

 しかし、最初は「なんとなく投稿していた」ということもあり、けんちょびさんの動画に対して反響はありませんでした。なんとなく物件を投稿し続けたけんちょびさんですが、5月31日に投稿した動画から事態は大きく変わります

投稿するにあたり意識していることは?

スタイリー不動産のけんちょびさん

スタイリー不動産のけんちょびさん(取材当時)

「これまでと違って、いいねが多くつき、『住みたい!』『いい物件!』というコメントが殺到したんです。そこで、反響の大きかった動画と似た投稿をし続けたところ、どんどんフォロワーが増えていきました」

 投稿内容を意識して物件の投稿を続けたところ、7月中旬にはけんちょびさんのもとに直接物件の問い合わせメッセージが届くようになりました

「問い合わせだけだと、今なら月100件超のペースでいただいています。僕は近畿圏の安くて住みやすい賃貸物件に特化させて、間取りや内装が変わっているデザイナーズマンションや、クローゼットが広いなど特徴的な物件を紹介しています」

 どの動画も文字のフォントや構成などの規格は基本的に一緒にすることを意識しているそうです。

「物件のアカウントって、1つだけ見たら終わりっていうことはなくて、過去の動画も見てくれるんですよ。そのため、フォロワーさんが見やすいように動画のテンポも含め規格は一緒にしています。あとは毎日投稿することも大事です」

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