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五輪目的でタワマンを買った会社員「コロナでローン返済がやばい」

コラム

 新型コロナウイルスでパラダイムシフトが起きている。株価の暴落で新興裕福層の中には資産の大半を失う人がいる一方、生活に困っていた層の中には富を掴んだ人も。この災厄で新しい階層と価値観は生まれるのか?

タワマン

※画像はイメージです

憧れのタワマンに入居したが…

 去る3月24日、コロナの影響を鑑み、東京五輪の延期が発表された。

 部屋から五輪会場が見下ろせる有明のタワーマンションに住む田村一輝さん(仮名・45歳)は、苦笑いしながらこう語る。

「私は食品卸の会社に勤めるサラリーマンで年収は700万円ほど。部屋は2014年末に4500万円で購入し、妻と3歳になる子供と住んでいます

 ベランダからはバレーボール、体操、自転車競技の会場が見えます。屋外でやる自転車競技はチケットなしで自宅観戦できると思っていたので、延期になってしまい残念ですよ」

コロナで妻の再就職が…

お金

※イメージです(以下同じ)

 部屋からは東京タワーなども一望できる。まさに田村さんは人も羨むような景色を手に入れた。しかし、そんなギリギリ上流層の彼に及んだコロナの影響は大きい。

「私の会社は今のところ影響はなく、給料も変わらず。ただ、3月末に退職した妻の再就職先がコロナの影響で見つからず、家計を私の給料だけでやりくりしているので結構厳しい。今までは妻が働いていた分で貯蓄もできていましたが、それもままなりません。将来への不安が募ります」

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