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職場の忘年会が辛くて、気づけば屋上に1人…人見知りOLの逃亡劇

学び

 学生時代は気の合う仲間との飲み会が多いわけですが、社会人になると話の合わない同僚や上司との飲み会が避けられないことも。

飲み会

※画像はイメージです(以下同じ)

 都内の自動車メーカーで事務として働く、草野明梨さん(仮名・25歳)は普段は明るく、誰とでもコミュニケーションが取れますが、もともとは人見知りで大人数での飲み会が苦手でした。

息苦しい忘年会に感情が爆発

「その日は職場の納会も兼ねた忘年会。ホテルの宴会場を貸し切って行われ、会社の偉い人や、普段関わらない部署の人もたくさんいる、まさしく私の苦手な空間。なんとも言えない息苦しさを感じましたね」

 明梨さんは先輩にお酌したり、苦手な愛想笑いを振り撒くなど努力しました。しかし、後半に差し掛かった頃から、記憶が曖昧になり、なぜか会場を抜け出してしまったようです。

「ふと気が付くと、無意識のうちに知らないマンションに侵入しようとしていました……」

 休日は趣味のカメラに没頭するなど穏やかな日々を過ごしていた明梨さんですが、仕事では同じことの繰り返しで、やりがいのない毎日。気づかぬうちに心を蝕まれ、忘年会で感情が爆発してしまったそうです。

マンションの屋上で考えたこと

マンション 夜景

「これから忘年会に戻るわけにはいかないし、こうなったら後先考えず自分の本能に従おうと腹をくくりました。意識が朦朧(もうろう)とする中、猛烈な勢いで階段を駆け上がり、軽やかに柵も飛び越え、屋上にあった広いスペースに。1人きりになれて安心できたことを覚えています」

 もちろん不法侵入はいけませんが、マンションの屋上から周囲を眺めると、新宿のドコモタワー、渋谷ヒカリエ、東京タワー、東京スカイツリーが視界に。

「今まで見たことがない綺麗な夜景を目の当たりにして、ずっと淀んでいた気持ちが心が晴れやかになった気がしました。ずっと真面目に生きてきた自分が初めて殻を破れた感慨もあって、思わずその場から動けなくなったんです」

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