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起業失敗、破産、離婚をへて出会った「投資」という選択肢

コラム

 現状のお金を増やすには副業や起業など、いくつかの選択肢があります。そのなかで、すぐにでも行動できるのが「投資」。仕事のかたわら、不労所得を得られる方法として、年々身近なものになって来ています。

 都内近郊に在住の斉藤さん(仮名・45歳)は投資をはじめて約2年。ここ最近で着実に利益を上げられるようになったそうです。

斉藤さん(仮名)

投資をはじめて約2年の斉藤さん(仮名)

 とはいえ、それまでは「事業失敗」「離婚」「破産」「ひきこもり」と、苦難の人生を送って来ました。なぜ斉藤さんは投資に人生の再起を見出したのでしょうか? ご本人から直接お話を伺いました。

起業するも破産。人生の再スタートが「投資」だった

 今から約6年前、斉藤さんはネット通販のビジネスを起業。それまでは企業の営業職に就いていました。妻との間に娘も授かり、購入した家の住宅ローンもまだ先が長い状態。当然、周囲は反対したものの、それを押し切っての決断でした。

「融資を受けて借金を抱えて起業しました。考えが甘かったんでしょうね、2年ほどで立ち行かなくなって破産しました。離婚して、家と家族も同時に失った。その後は半年ほど実家に引きこもり状態……僕は何てことをしてしまったんだと自分を責め続けた。時計の針が完全に止まっていましたね」

 その当時は働く気力もなく、誰とも会わなかったそうです。しばらくして冷静さを取り戻し、「ようやく資産の重要性に気づいた」と言います。

「お金があれば避けられたことがたくさんある。人間関係のトラブルもそうだし、僕の場合は家族とだって離れなくて済んだ。とにかく資産を作らなきゃダメだと心の底から思ったんです。そうすれば娘ともう一度、会えるはずだって」

 事業に一度失敗した斉藤さんは、会社経営ではないお金の稼ぎ方を模索します。その先に辿り着いた方法が「投資」でした。

スクールで学ぶも失敗。失意の日々での出会い

斉藤さん

斉藤さんのPCで値動きを確認した

「株式投資」に興味を持ちはじめるも、本やネットではどうも理解できなかったという斉藤さん。そんなときに見つけたのが、マンツーマンで株式投資を教えてくれるスクールでした。当時勤めていた会社の近くにあり、迷わずその門を叩いたそうです。

 なかには怪しいスクールもありますが、ここはまともな講座だったようで月に2~3回、株の知識や実際のトレードの仕方などを1年かけて習得。スクールが終わると、証券口座を開いて実際にチャレンジ。

 しかし、銘柄をいくつか選んで取引するも、思うような利益は得られません。試行錯誤を続ける斉藤さんにある日、思わぬ転機が訪れます。

「ネットを通じて知り合ったある女性投資家から『順番が違いますね』と言われたんです。どうやら株式投資は軍資金が潤沢にある人がやるもので、一般のサラリーマンは為替投資から入ったほうがいいと、彼女は言うのです」

 株式投資は何千という銘柄から利益が出る銘柄を選択する必要があります。しかし、為替投資の場合、世界の主な通貨は「ドル」「ユーロ」「円」など、それ以外の通貨を入れても数は限られていて、迷いが少ないように感じられました。ところが……。

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